MEDARISTのノブ修理でした。1つはノブがグラグラと言うことで、もう1つは花梨のノブにして欲しいとのことでした。

メダリストのノブは、ザブトン部分がスプールに圧入されているタイプです。

穴径は5.6mmなので、M6×0.5mmのタップなら下穴5.6mmなのでそのままタップ加工が出来るのでスプール側にメネジ加工を行ない、ザブトンにオネジ加工を行なっています。

ザブトンの中心にはm3のメネジを加工していますので、これで通常のノブを取り付け可能です。

鹿角と花梨のノブを加工して取り付けております。


HARDY MARQUISのクリッカー固定用カシメがグラついているとのことで修理依頼がありました。

カシメパーツの一部が無くなっておりました。

カシメが出来ないので、カシメに似せたネジ固定で対応します。

MARQUISの文字のIの部分の下のカシメを修理しました。

ネジ固定なので、カシメと少し異なる部分もありますが、出来るだけ似せて作りました。

こんな修理も可能です。


PEERLESS 1Aのバックプレート側のセンターネジを紛失したとのことで修理依頼がありました。

このネジは特殊サイズで3/8-32UNEFと言うサイズで、日本でいう細目ネジに該当します。

当然ながらタップを購入して作業を行ないます。

 

比較的簡単な作業ですが、タップ購入すると利益が出ませんね。

かといってこの修理がたくさん舞い込んでくるとは思えないので、悩ましいところです。


レイズドピラータイプの安価なリールが出回っていますね!

私も参考までに1台購入しようかと考えていた時に修理依頼がありました。

内容は、クリックをもう少し強くしてほしいとのことでした。

 

リールを分解してバネを強制的に変形させようと思って止めてあるネジを外そうとしたところ、ネジがゆるゆるで、そのためにスプールの回転に伴ってバネも動いており、しっかりとクリックが機能していませんでした。

 

ネジを取り外してみるとM2のネジのようですが、ネジ部の外径部がJIS規格から外れており、メネジにオネジのねじ山が上手く噛まずに固定できていなかったのです。

JIS規格は日本の規格であり、大陸性のネジがJIS規格に合っていなくても仕方ないのかもしれませんが、うまく固定できないネジを使用するのは論外かと.......。

 

ネジを全て作り直してやると、クリックもいい感じになりました。

 

あと、サイドプレートの接着剤の塗り方なども、分解すれば目についてしまうのですが、そんなことはお構いなしと言った感じです。

 

安価なリールにはそれなりの理由があるんです。

あと少し値段高くても、信頼性のあるリールにすればいいのに!と思った出来事でした。

 

最後にこのハンドルは右巻きとして使用する分にはいいのですが、左巻きとして使用するとなんか嫌です。

個人的な感覚かもしれませんが....。

 


HARDY MARKSMANのクリッカーと板バネ紛失とのことでした。

紛失したクリッカーの形状、サイズを決めるのに苦労しましたが、無事に修理完了です。

板バネはメジャーのバネをカットして作製しました。

ないものは、何とかして作っています。


HARDY St,Georgeのスプールが割れてしまったとのことで、ノブ部分が無くなっていました。

スプール表面にプレートをネジ止めして、そのプレートにネジ加工してノブを取り付ける構造にしました。

以前に修理した内容をSNSにアップしたら、アメリカから修理依頼があり、対応しものです。

アメリカ国内でも修理してくれるところが見つからなかったとのことでした。

 

アメリカでできなければ、日本で修理致します。

 

ノーマルとは大きく異なりますが、これはこれで愛着がわくかもしれません。

世界に1個のリールとなりました。


フルーガーのメダリスト1492です。

クリッカー部分が欠けてしまってクリックが機能しないとのことでした。

クリック部分はカシメられており、このカシメ部分を取り去って、ネジ加工して作り直したクリッカーをネジ止めする構造に変更いたしました。

 

また、クリック用にバネの無くしたそうで、これについてはピアノ線を曲げて、対応しました。

何とかなるもんです。

修理履歴


リールフットの交換を致しました。

ノーマルのフットは肉厚が非常に薄く、その部分で変形して使用できない状態になっていました。

肉厚に関してはメーカーサイドのもんだだと思うのですけどね!

無事に修理が終わり、ガンガン使えるようになりました。


SAGE503L、505Lのリヤセンターキャップの修理を行ないました。

各部寸法を計測して、花梨瘤材で加工いたしました。

 

多分純正パーツのキャップは樹脂製なので、熱膨張差により、特に低温側で樹脂が縮んで、外れてしまったのではないかと推測致します。

 

熱膨張の異なる材料同士の接着には、弾性接着剤を使用して、熱膨張差に起因する伸縮を接着剤の弾性で吸収するようにすることが肝要です。

 

各種リールのキャップ等を紛失した場合でも何なりとご相談ください。


写真左がMEDALIST1392、右が1492です。

1392はラインガードが無いので右巻き、左巻き関係なく使用できるのがいいですね。

リールフットの交換依頼がありましたが、1392はリールフット部のピラーがカシメられており、ピラーを残してフットのみ交換して欲しいとのことでした。

純正のリールフットに使用されているネジはリールフットの裏面よりも飛び出しており、ネジ自体も加工する必要があるんですが、インチネジでそのネジのダイスが無く、ねじ切りプログラムを作成しました。

 

何とか無事にリールフットを取り付けることができ、これでどんなロッドにも装着できると思います。

 

大量のネジを加工することは出来ませんが、紛失したり、破損した数個のネジであれば、何とか加工することができます。

ダイスがあれば安価に加工することができます。

ダイスがない場合はねじ切りプログラム作成費用が必要になりますが、手に入らないネジ、また、ネジサイズ等が不明なネジを加工することができる数少ない修理屋さんです。

どうぞお気軽に相談をお願いいたします。

 

メダリストであれば、ラッチカバー等も加工できますが、商標の関係で、フルーガーや、メダリストと言ったロゴを入れるとまずいみたいです。

それ以外のオリジナルなロゴを入れることは出来ますので、ご相談ください。

スカルプチャードピラーなども加工いたします。

 

 


ノブ交換は常に依頼がある状態です。

最近交換したノブたちの写真を掲載しておきます。

ウッド(花梨)、エボナイト、ジュラルミン、鹿角等々

様々な材料でノブを加工することが可能です

 

基本的にノブは定期的にグリスアップして使用したほうが良いのですが、ノブ自体を分解できない構造を採用しているメーカーがあります。

 

そのようなメーカーのノブ交換も良くするのですが、大抵グリス切れ状態でノブがキュルキュルと悲鳴を上げています。

 

分解できるような構造に敢えて変更することで、オフシーズンにはグリスアップしたり、磨いたりするような時間を設けて頂きたいものです。

 

 


アンティークリールがロッドに装着できないとのことで、リールフットを新たに加工いたしました。

 

眠ったままのリールはございませんか?

お気に入りのリールがお気に入りのバンブーロッドに装着できないとのことで、ロッド側の金具を少し内径を広げる加工を行ない、リールを装着できるように加工いたしました。

 

結構お気に入りのリールが装着できないロッドと言うものが世の中には存在します。

 

リールフットを加工するのか?

ロッド側を加工するのか?

 

他のリールの装着具合にもよりますが、どちらにも対応できるように加工いたします。

No Name リールのクリック部分を加工して追加しました。

このリールにはクリック機構がなく、オーナー様よりクリック機構を付けて欲しいと依頼され色々考えた末に加工したものです。

ハーディーリールのノブ交換は頻繁に修理を行っています。

それだけハーディーリールの愛用者が多いことの裏返しなんですが、スリワリ加工されていないノブのネジは自分で交換することが難しく、特に年代物のリールの場合はグリース切れでキュルキュルと音のするノブも少なくありません。

 

メンテナンス性を高めるためにはやはりスリワリネジ加工されたのネジ留めのノブがいいと思います。

併せてザブトンも少しおしゃれに加工してみました。

 

フルーガー メダリスト1492を左巻きに変更したいとの要望がありました。

ラインガードを移設するために新たにフレーム側の座グリ加工を行ない、ネジが綺麗に収まるようにしています。

私は基本的に左巻きが好みなので、自身のメダリストも左巻き用にラインガードの移設を行なっています。

転倒してHardy Flyweightのフレームを骨折させてしまったとのことで修理依頼がありました。

骨折部分を旋盤で除去加工して、新たにリング状のパーツを作製して、リール側とリング裏面側にドリル穴加工し、ピンを圧入接着して修理致しました。

 

通常はフレームが破損したら、そのまま使用するか、押し入れの肥やしになってしまいますが、何とか修理を行い第一線で活躍できるようになりました。

このリールはハンドルノブもグラついていたので、ノブも作り直しています。

Ari.T.Hart SEATROUTリールの巻き方向を右巻きから左巻きへ変更いたしました。

このリールはワンウェイベアリングが圧入されているので、このワンウェイベアリングをどうやって抜いたら良いのか悩みました。

Web検索しましたが、専用の治具を使ってとしか記載がなく、通常のベアリングの抜き方についてYoutubeで勉強して治具を自作して何とか左巻きに交換することが出来ました。

 

Hardy Marquis LWT5のラインガードを作製しました。

フレームの外径形状にフィットするようにリングの裏面部分を加工して、うまくフレームに収まるように加工いたしました。

また。ネジ固定は中央部に長穴が存在する関係で、その長穴を避けた部分に2個のネジで固定する方式にしました。

材質はBrassで、シルクラインやシャークスキンのようなラインの場合はBrassが削られる恐れがありますが、今回は通常のケミカルラインとのことなのでBrassで加工しております。

こんなラインガードでよろしければ、お手持ちのリールにラインガードを作製いたします。

Daiwa Silver Creek 1とWychwoodのRever&Stream 2/3サイズのノブ交換依頼がありました。

Daiwa Silver Creek 1は花梨紅白でWychwoodのRever&Stream 2/3サイズはマーブルエボナイトでノブ加工を行なっています。

 

とくにWychwoodのRever&Stream 2/3サイズのノブはスプールの曲面部分に取り付けられており、ベース部分の加工は3D加工が必要となり、結構難しい加工が必要でした。

無事修理完了です。 

 

WychwoodのRever&Streamn純正ノブはチープな感じがするのと、フライマンには少し回しにくい形状だと思います。

同意見をお持ちの方 ノブ加工いたしますよ!

Hardy Perfectリールのハンドル一式交換

 

純正のプラスチックっぽいノブ(左側写真)が嫌で、象牙のようなノブにして欲しいとの依頼がありました。

ノブは鹿角、座布団も新たに作り替えて、少し高級感を持たせたノブに致しました。

 


ビルバランのリールで、スプールのギアが無くなっていたものを修理致しました。

ギア径を計測して、同様の外径のギアを入手してスプールの内径に合わせて内径加工、厚みを調整して回転止めの穴加工してスプールに接着+圧入して修理致しました。


キラク HALCYONE トラウトリールですが、転倒してリールフットが変形したものを自分で削って使用していたとのこと。

(写真上)

 

リールフット形状を確認し、新たにリールフットを作り直しました。

 


Abel TR-1の裏面キャップを紛失してしまったとのとこで修理を受けました。

折角なのでWoodで加工して欲しいとのことでしたので花梨瘤材でキャップを加工いたしました。

何層にもコーティングして、表面の凹凸を無くし、磨き上げました。


リール用各種ネジ加工もたくさん引き受けております。

ネジ形状が判らない場合は、リールを送付していただきネジ形状を計測して、加工しております。

大量のネジを加工することはできませんが、リールの特殊ネジ等を数個単位で加工するは得意です。

 

ネジでお困りのことがございましたらご相談ください