バンブーロッドビルディングの工程で、失敗が許されない工程として挙げられるのが、ブランクの接着だと思います。
やり直しがきかないのと、時間的制約があるため、事前準備が重要です。
通常、仕上げ削り後に6辺をマスキングテープで束ねた後、デザインナイフでマスキングテープの一部をカットして開きの状態にして、竹辺の正三角形の頂点を軽くプレーンでなぞって頂点を僅かに削り取ることで、接着剤の逃げ部を確保してあげます。
その後、接着剤を塗布してバインディングなのですが、
この時に焦らずに、一度マスキングテープを外して、ブランクに付着している削りカスを完全に除去するようにします。
これを怠ると接着部分に削りカスを噛みこんで接着層が均一にならず、一部接着層が厚くなったりすることがあります。
また、SWELL BATT構造などの急激なテーパー変化部分はブランクを弾性変形させた状態で強引に接着させる必要があるため、この弾性変形力に打ち勝つテンションでバインディングしないとこの部分も接着層が厚くなる恐れがあります。
通常はバインディングした後にSWELL部分をさらにハンドバインディングして補強巻きして接着剤の厚みが均一になるようにしますが、
バインディング時にSWELL部分だけ糸巻きピッチを細かくすることできっちりと巻き付けることも可能です。
エンドレスコードをブランクに2回巻き付ける時のピッチを細かくすることで糸巻きピッチを細かくすることが可能ですので、
意図的にピッチを変えてやることで対応できます。
ハンドバインディングした時よりも見た目的には綺麗です。
(あまりバインディング状態を他人に見せることはないと思いますが、、、)