自作リールのハンドルノブは鹿の角やエボナイト、カリン、バンブーなどで作製する場合があり、最近では手持ち市販リールのハンドルノブ交換も行ってきました。
特にオールドリールはハンドルノブのガタツキや摩耗により交換したほうが良いリールも散見されていました。
その中で、交換を躊躇しているリールも存在していました。
それはハーディーのリールです。
ご存知のようにハーディーのリールはハンドルノブのネジの頭がない構造で取り外せないのです。
したがって取り外すにはネジ部を壊して取り外し、新しくネジを作製する必要があるため、躊躇していたのです。
色んなハンドルノブ交換の依頼を受けていると、やはり、ハーディーリールのハンドルノブ交換の依頼があります。
そこで、テスト的に自分のハーディーリールのハンドルノブ交換にトライして、無事に交換できることを確認しました。
交換後のハンドルノブ用ネジはネジ頭(マイナスネジ)が露出する構造にしています。
これは、注油やメンテ時に簡単にノブを取り外せるようにしたかったからです。
依頼のあったオールドパーフェクトリールのハンドルノブの交換を実施しました。
ハンドルノブの台座もローレット加工をして、アンティークな雰囲気にして、黒染めもリールによく合います。
手間はかかりますが、良い雰囲気のリールになりました。
私の作製するハンドルノブはノブ内部にメタルコアと言う部材を設けており、仮にハンドルノブが破損しても、メタルコアを持ってリールの巻取りができるように配慮しています。
これは、鹿角や花梨等の異種材料は熱による伸縮が金属とは異なるため、これによる障害をなくすためにメタルコアを介在させることにより熱膨張の問題を排除しております。
お手持ちのリールのハンドルノブ交換の要望があればぜひ!!