昨年 父が他界したため新年のご挨拶はご遠慮させていただいておりますが、
Retro Rod&Reel 本年もよろしくお願いいたします。
今年も、一つ一つを丁寧に!取り組んでまいります。
昨年末より、リールハンドルノブについて投稿がありましたので、私が今までに加工したノブの写真を整理してみました。
まずは定番の花梨です。
ロッドのリールシートフィラーと合わせることによってロッドとリールの一体感を演出させることが可能です。
以前も書きましたが、メタルコアにカリンのノブを接着することによって作製したノブは、アクシデントによりノブが破損したとしてもメタルコアだけでスプールを回転させることが可能であることを大前提として設計したものです。
花梨バールは一つづつ模様が異なり、この幾何学模様がお気に入りです。
次はバンブーのノブです。
フレームフィニッシュとナチュラルカラーのコンビネーションロッドが好きで良く作製しているのですが、このカラーコンビネーションがいい雰囲気でハンドルノブに加工したかったのですが、バンブーロッドの中心に穴加工すると衝撃で割れやすくなったりするのでノブには向かないのですが、上述のようにメタルコアを介在させることにより、最悪のリールが使えない状態を回避することができるため、メタルコアに対して衝撃吸収性のある接着剤で接着することでバンブーノブを作製しております。
次に鹿角ノブです。
普通は黒くてプラスチックのようなノブが多い中で、アイボリーのノブを作りたくて鹿角を採用しました。
鹿角も微妙に色合いが個別に異なり、また、水分により膨張するためノブとして使用しにくいパーツですがこれも弾性接着剤で接着することで伸縮を吸収させています。
鹿角は、水難除けのお守りとして用いられていることもあり、リールハンドルノブとしてはベストマッチではないかと思います。
最後はエボナイトマーブルのノブです。
これは、エボナイトと言う樹脂材料で、リールのフェイスプレートに使用している材料なのです。
マーブル模様のエボナイト材料は1枚づつの加工が必要で、高価な樹脂材料なので、フェイスプレートに使用した端材を3枚接着してハンドルノブに加工しております。
捨てればゴミですが、一工夫を加えることで再利用することができ、常日頃から環境問題への取り組みを意識していることからこれを思いつき、加工して出来上がったこのノブを見て、ニンマリしたことを覚えています。
こんな材料でノブ出来ないか?とか、このリールのノブを交換できないか?などのご要望にも応じられるよう色々なノブを作っていきたいと考えている2019年の新年です。