RodやReelを作製しているのですが、一日中地味な仕事ばかりということが多々あります。
バンブーロッド作製のプロセスでは、曲がり直しやガイドフット成形が比較的地味な作業ですね!
リール作製プロセスでは材料の切り出しや研磨作業が地味な作業なので、リールづくりはほとんどが地味な作業になります。
さて、今週からグラスロッドの組立作業が始まりますので、地味な準備作業を黙々とこなしています。
ガイドフットの長さは人それぞれですが私は比較的短いほうが好きなので、結構ガイドフットを削り込みます。
以前はダイヤモンドやすりで削っていたのですが、あまりにも時間がかかりすぎるので、最近はまず、ガイドフットをニッパーでカットして、次に旋盤の主軸に軸付き砥石をチャックして削っております。
砥石で削った後にダイヤモンドヤスリで成形したのちに、更に耐水ペーパーを数種類駆使して
仕上げております。
ラッピングをガイドの根元から巻く場合はブランクに向かって下りテーパーを巻き進めるためにガイドフット部は少し荒れた状態のほうがスレッドが滑りにくくていいようですが、私はブランク側から巻き始めて、ガイドフットのテーパーを上る方向に巻き進めるので、ガイドフット部の仕上げを綺麗に仕上げても問題ないため、結構磨いています。
やはりスレッドが透けるので、フット部は綺麗なほうが好きです。
ガイドフットの研磨状態を見ることで、ビルダーの性格を伺い知ることも出来るようです。
最近リールのわがままオーダーを頂くことも増えたため、すぐに対応できるように部材の端面だし、厚み調整、外径調整を行った状態で部材ストックをしています。
リールのフレーム材料、フェイスプレート材料、リールフット材料、リールフット形状(波型等)、ハンドル形状、ノブ材料、ノブ形状、パフォレーションの有無などをお好みに合わせてカスタマイズすることも可能です。
これらは、自分で設計、加工、組み立てを行っているからこそできるものであり、部品を外注加工している場合は材料が変わることで加工可能かどうかの判断がすぐにできなかったり、メーカーに問い合わせなければ回答できないといった問題が生じますが、
自分でやっていれば、お客さんの要望に即答できますし、少々のわがままには対応したいと思っています。
そうすることで大量生産の既製品にはない唯一無比のリールをお客さんに供給できればと考えております。
値段が高すぎる場合は部材の表面粗度を落としたり、安価な材料に変更したりすることで対応可能になる場合もございます。
気になることがあればお気軽にご相談ください。