GWに加工テストを行い、おねじの加工が出来たので、次はめねじの加工にチャレンジです。
内径ねじ切りバイトを購入し、早速プログラムを作成してみました。
実際にねじを切るプログラムはGコードのG97で指定するのですが、1行だけで加工プログラムを作成できるので簡単なんですが、奥が深いのです。
まず、おねじとめねじとのクリアランスをどのように設定したらいいのかとか、切り込み量とか色々判らないことが多いのですが、兎に角1度加工してみて調整することにしました。
また、現在使用しているウッドフィラーのサイズに合わせたねじ加工をやってみようと考え、ネジはM17.3×1.5ピッチのネジでプログラム作成しました。
プログラムに問題があると怖いことが起こるので、まずは木材にねじ切り加工をやってみました。
加工自体は問題なくできたのですが、めねじにおねじがうまく入りません。
おねじの山の径とめねじの山の径の関係を調整することにしたのですが、よくわからなかったので、
そこらへんにあったおねじの呼び径と外径との関係と、めねじの呼び径と谷の径との関係の比率を参考に加工を行うとねじは入りましたが、少しきつめでした。
なので後は少し径を調整するといい感じに仕上がりました。
ねじ加工が出来たので、早速アップロック金具を作製してみました。
フィラーは偏芯加工を行ったものなので、アップロック金具のおねじ部分も偏芯加工する必要があります。
なのでフィラーと一体加工することにしました。
また、アップロックスクリューは30mm程度めねじ加工した後に分割して作製しました。
キャップ部は通常の加工の比べると底板がないだけでかなり楽に加工することができます。
仕上がったアップロック金具は初めての加工にしてはまずまずの出来だとは思いますが、
課題もたくさんあります。
偏芯加工した金具はフィラーが露出しており、バリ、カエリの処理が大変でした。
金具の肉厚が偏芯加工量よりも厚ければバリ、カエリが生じないので、肉厚を再検討する必要があります。
肉厚を増やすのは簡単なのですが、重量増加が懸念されるので材料面の見直しも必要になってくるかもしれません。
いまはC7941(快削洋白)で加工していますが、ジュラルミンなども併用したほうがいいのかもしれません。
また。ねじ加工後に偏芯加工を行いましたが、めねじがスムーズに入らなくなりました。
偏芯加工によりねじ山が変形したのか、バリ等の影響と推測します。
この場合、まず偏芯加工した後にねじ加工したほうが良いのかもしれません。
色々課題がありますので、1つずつ検討してより良いアップロック金具にしていきたいと考えています。
また、もっとシンプルなアップロック金具のアイデアも思いついたので、検証していく予定です。