ねじ加工のプログラム確認で実際にいきなり金属を加工するのが怖かったので手元にある木材を加工テストしました。
リールシート用の花梨の端材があったので、おねじ、めねじの加工テスト用として加工を行いました。
加工自体は問題なくできて、その後快削洋白でアップロック金具の加工を行ったんですが、テスト加工を行った端材のおねじとめねじが中々のフィット具合だったのでピルケースみたいな感じに追加加工しました。
Φ18×65mm程度のもので内径15mm×35mm程度の穴が開いています。
初めからピルケース用として加工したものではないので、ちょっと寸法的には中半端なサイズなのですが、おねじ部分に穴を開けてリングを通せるようにしてみました。
んで、何を入れるのかは何も決まっておりません。
花梨の瘤材は木の繊維がランダムに入り混じった杢目なのでどの方向から加工しても加工しやすさが変わらず、繊維の毛羽立ち等もなく加工しやすい材料です。
ピルケースで検索すると金属製のロケット形状のものがヒットしたのでまねして作ってみようと考えたのですが、これだけのためにねじ切りプログラムを作成するのもめんどくさいと考えてたら、リール加工用のタップとダイスがあるのを見つけました。ねじサイズはM6×0.75でこれを利用してピルケールらしきものを作ってみようと考えました。
と言ってもねじ加工して外径を切り出すだけなので汎用旋盤でフリーハンドでの加工です。
ジュラルミンの丸棒で加工を行いました。
Φ8×19mmで内径6×12mmの穴が開いています。ネジ部分にシールゴム等を付ければ防水のピルケースとして市販されているのものと同じようになります。
加工して、研磨して、出来上がりましたが、これも何を入れたらいいものやら........。
最近は高番手用リールのドラグシステムの構成をずっと考えていて、色々とテスト加工したりしているんですが、まだ、これといった構造にたどり着いておりません。
なので、気分転換に加工している状態です。
Hardy パーフェクトリール 2 5/8のハンドルノブの交換も行いました。
純正の樹脂製のノブから同系色の花梨に変更しています。
私の作製するハンドルノブはメタルで回転機構部を加工して、最後にノブ材を接着する構成にしてますので、ノブ材の膨張、収縮による回転への影響がなく、万一ノブが破損しても、メタルで作製した回転機構部だけでリールを回すことができるように配慮した構成にしています。
Hardyのノブ用ネジはインチねじでNo.5と呼ばれている外径約3.1mmのネジが採用されえています。
だからと言って特に難しい加工は必要なく、オフシーズンに自分でメンテナンスできるようにノブ用ネジにはスリワリ加工(マイナスネジ)して簡単に分解できるようにしております。
Hardyに限らず、色んなリールのハンドルノブを色んな材料で加工いたしますのでご興味があればぜひご一報ください。
価格はメタルコア:1296円 ノブ用ネジ:1058円 送料120円程度です。(使用するノブ材料によって若干変動致します)
写真左より
1)バンブー(ナチュラルとフレームのハイブリッド)
2)色んな材料の積層
3)鹿角
4)橡
5)アイアンウッド
6)紫檀
7)シャム柿
8)花梨
9)マーブル(赤)
10)マーブル(黄)