新しいリールの設計を行っています。
Retro Reel 【Buddy 317】の1サイズ大きなリールを作りたくて、
サイズが違うとハンドルノブ、リールフット、ネジ類以外は設計変更を伴いますので結構な仕事量です。
また手持ちの材料ではサイズ的に加工できないパーツもあり、材料手配も必要で、ついでに切削工具も追加注文したりと雑用も増えます。
設計自体はPCの前に座って図面を引けばいいだけなんですが、主要パーツは3D設計⇒CAM⇒NCデータ変換⇒加工の順となり
例えば、レイズドピラーリールの一番特徴的なパーツであるフレーム部分の加工としては、
1、丸板材で購入した材料の厚み調整、外径加工を行います。
2、センター穴を加工して中ぐりバイトで内径加工を行います(NCプログラム必要)
3、反対面の外径加工を行います。(NCプログラム必要)
4、研磨加工
5、外径加工の材料の輪郭をフライス盤で行います(NCプログラム必要)
6、研磨加工
以上の工程となり、3つのNCプログラムが必要になります。
これで加工してみて、不具合があれば修正して再加工して、、、、の繰り返しでリールを作っております。
加工条件は今までのリールの加工条件を流用できるので3D図面さえ設計できれば後は時間さえあれば何とか加工できるようになりました。
少し話がそれましたが、今回のリールは#6ラインを巻けるようにしたいと思っています。
高番手リールなので、ドラグシステムを搭載する必要があって、この部分の設計は初めてなので、この機構設計を行うにあたり、何パターンかイメージしたものを試作してみるトライ&エラーを繰り返して設計を行いました。
一応設計までは終わったのですが、実際に加工して組み上げて、テストして、再設計してとなると思います。
ドラグ調整のダイヤルを本日加工して組み上げてみました。
非力な汎用旋盤でローレット加工をしたので、ローレットが少し気に入らないのですが、、、。
私のリールの大きな特徴でもある表面に不要なものを露出させないことを意識して、ダイヤルもシンプルな形状にしています。(最終形状もこのままかどうかは未定ですが)
ドラグシステムの小さなパーツが結構ありまして、これらの設計、加工プログラム作成に時間を要しておりますが、なんとか形になってきました。