日頃からリール加工で余った材料や加工NGのパーツを再利用して何か作れないものかと考えているんですが、数日前にお風呂の中で、レイズドピラーリール形状のペットボトルオープナー(簡単に言うと開けにくいペットボトルのキャップに被せて軽い力でキャップを開けるもの)って面白いんじゃない!と一人で盛り上がっておりました。
風呂上がりに数種類のペットボトルのキャップ形状をノギスで計測したところ、どれもキャップ径は29.7mmでギザギザの溝数は60溝であることが判りました。
計測値をもとにレイズドピラータイプペットボトルオープナーを設計してみました。
とりあえず溝に噛む部分は120°間隔に配置して、1ブロック当たり3か所の噛み込み部を形成しておけば良いだろうという適当さで設計を行いました。
適当に設計した図面の検証を行うため、キャップに噛み込む部分のみを加工してテストしてみることとし、手持ち材料を物色するとフェイスプレートのテスト品を発見
これはエボナイトで厚み3.5mmです。
これを加工してペットボトルに装着してみると、私にしてみれば珍しく、ジャストフィット!
ゆっくり回してみると軽い力でキャップが開きます。
いきなり設計完了となり、設計通りのものを加工しようと思いましたが、そんな都合のいい材料が余っているはずもなく、
あれ、それらしいのがあるやん!
かなり以前に加工の検討用にしたもので、現在とは材料が異なるので使っていなかったアルミA5052のフレーム材が、
少し設計とサイズが異なりますが、これで加工テストすることに!
と言っても外径形状はすでに加工済みなのでキャップの噛み込み部の加工だけで終わります。
それならばとエボナイトを表面に貼り付けて、それらしくしてから加工を行いました。
レイズドピラーの特徴であるピラー部分の出っ張り部分に指が固定され滑りにくいのも相まって中々いい具合にキャップを開けることができます。
小さな子供やお年寄り、障害により力が出せない方々に使っていただきたいのですが、
世の中にはペットボトルオープナーは山ほど存在しており、その中から敢えて、この手のかかるレイズドピラータイプのペットボトルオープナーをチョイスする必要性を感じる人がいるのであろうか?と考えると.....。
まあ、思い付きを図面化して加工して具現化できるのは楽しい事ではありますが。
こんなことを繰り返していくことでいつかはヒット商品につながると信じて、リユース商品の開発も行っていきたいと思っております。
そんなこと考えるよりもNG品を出さないようにしたほうが良いのですが........................。