世界的に脱プラスチックが叫ばれていて、私たちフライフィッシャーも脱プラスチックを意識している人が多いと思います。
川で魚と触れ合うということは、海と直結してるということ!
流れにのればすぐに海へとプラスチックごみが流れ出してしまうということを意識する必要があると思います。
フライフィッシャーとプラスチックごみでまず一番に思いつくのがティペットゴミです。
ティペット交換でゴミとなったティペットはグルグル巻きにしてベストのポケットに仕舞い込んだり、袋に入れたりしていたのですが、いつの間にかティペットの一部がポケットから顔を出したり、フライと絡んだり....。
ティペットゴミを収納するグッズは色んなメーカーから発売されていますが、ティペットゴミを収納するために新しくプラスチック製品を作り上げるということがあまり好ましくないと思ってしまうのです。
廃プラスチックから製造されているのであれば共感は出来るのですが.....。
と言うことでできるだけ新品プラスチックを使わないようにティペットダスターを作製してみました。
まず、周りを見回して廃材を見つけます。
ドライシェイクスプレーの空き缶とタイイングスレッドのボビンが見つかりました。
ドライシェイクスプレー缶は途中でカットして、切り込みを入れました。
また、写真では見にくいのですが切れ込みを入れたスプレー缶の底部にはタイイングスレッドボビンの内径よりもほんの少し細く、ボビンの長さの2/3ほどの長さのシャフトをねじ止めしています。
また、シャフトの先端部分にはマグネットを入れています。
タイイングスレッドボビンにも切れ込みを入れて、切れ込み部分以外にベルクロを巻き付けます。
このベルクロ部分にティペットを巻き付けておいて、自宅で切れ込み部分にハサミをいれて取り除くのです。
タイイングスレッドボビンにはハンドルを付けました。
このハンドルはシャフトにねじ止めしています。
シャフトはタイイングスレッドボビンの内径と同等に加工してボビンに圧入しています。
シャフトの長さはボビンの1/3ほどでシャフトの先端部分にはマグネットを入れています。
こうすることでタイイングスレッドボビンを引っ張るとマグネットが外れてハンドルの付いたボビンが取り外せるようになっています。
ハンドルを回すとボビンが回転します。
マグネット同士が吸着した部分が軸受の役目をして回転させることが可能です。
ゴミとなったティペットをアルミ缶のスリット部からボビンのベルクロへ引っかけてハンドルを回すとティペットはボビンへと巻き取られます。
前述の通り自宅へ帰ってからボビンを引っ張りマグネット固定部分からボビンを取り外して部便のスリット部分にハサミをいれてティペットをゴミ箱へ!
ほとんど廃材で加工してティペットダスターです。
簡単に作製するならボビンにベルクロを貼り付けるだけでも機能します。
プラスチックを川に流さないよう一人一人が更なる意識付けをしていきたいものですね!