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Pflueger Medalist 1492

フルーガー メダリスト1492用のリールフットを作れますか?との質問を頂き、答えに困っていました。

私はメダリストを持っていないんです。

 

SNSでこのことを呟くと、優しいイケメンがリールを貸してくれることになりました。

それがこのリールです。1492AKとあるので中国製なんですかね!

1492CJはリールフット高さは低くてかっこいいけどフット長さが少し長い(2mmぐらい)

1492AKはフット長さは問題ないけどフット高さが高くてカッコ悪い。

また、このリールフットは鋳造で作られており、はっきり言って質が悪い。

 

後、これは私の個人的な考えなんですが、1492CJのリールフットはピラーとリベット止めされています。

このリベット部分は少し盛り上がってるんですがこの部分がロッドのリールシートに接触しないようにリールフット両端部分がへの字状に少し曲がった形状になっています。

これによりリベットがリールシートに干渉することがないのです。

 

しかし、このリールフットの両端部分がへの字状に曲がっていることでリールシートにはリールフットの両端の円弧状の線でしかリールフットに接触していないのです。

リールシートとのRが適合していない状態であれば線接触もできず、点接触しかできない状態になってしまうのです。

 

そうなると釣りの最中にリールが動いたり、最悪の場合はリールシートからリールが落下したり、リールが安定しないであろうことが容易に想像できます。

 

なので、どうせ作るのであれば、リールフット長さは現在のロッドの装着可能な長さで、フット高さが低く、リールがリールシートにフィットするリールフットを作ろうと考えました。

 

リールフットはRetro Reel Buddyのリールフットのピラー部分の位置を変更することで対応可能です。

各部分の寸法を送付頂いたリールから採寸して設計しました。

 

リールの各部の採寸時にリールフット以外のピラーも気になったので、一緒に設計することにしました。

古いリールだからなのか、メーカーの問題なのか、生産国の問題なのか、各部の仕上げ加工がイマイチのような気がします

 

自分が新に作るパーツは自分の思うままにデザインできるのですが、そのリールの持っている雰囲気を大きくは損なわないようにしました。

 

リールフットの加工は1個ずつリールフット裏面を加工したのちに円筒治具にセットしてリールフット表面を加工する個別作製方法と、

パイプ状に加工したものを最後に3分割してリールフットを作製するいわゆるリンゴ割り加工方法とがあり、私は後者のリンゴ割りで加工しています。

加工後のリールフットと1492AKのリールフットの比較写真です。

リールフットのピラーの穴位置は今回加工したリールフットではリールフット下面から約5mmであり、

1492AKのリールフットの8mmよりも約3mm低くすることができました。

リールフット長さは1492AKのリールフットより0.7mm長いですが、問題なく色んなリールシートに装着可能です。

 

リールフット裏面は全面が円筒形状であり、R9mmなので、リールフットの長手方向で面接触、あるいは線接触するのでリールの安定度は向上します。

 

リールフットの仕上げは特に言うことはありません。見たまんまです。

 

リールフットとピラーを1492AKに取り付けてみました。

どうでしょう?

フレームの最下部分はリールフット下面より1mm程度の位置になっており、かっこいいと思いませんか?

リールフットを作ろうと思い立ってから約5日

何とか形にすることができました。

 

皆さんの反応を確認して、販売も考えようと思っています。

 

フルーガー メダリスト1492用のリールフットを作れますか?との質問にいついては、

「かっこいいのが作れますよ!」と答えます。