ここ数年はほとんどナイロンリーダーを使用せずにファールドリーダーだけを使用しています。
ファールドリーダーの利点は何といっても巻き癖の無さにつきます。
巻き癖がないためにフライラインのパワーを最小限の減衰でティペットに伝達することができます。
ナイロンリーダーの巻き癖はフライラインのパワーロスにつながります。
フライラインに蓄えられたパワーがナイロンリーダーの巻き癖によって分散してしまい、ティペットに伝わるパワーが大きく減衰してしまいフライがしっかりとターンオーバーしなくなります。
リーダー部分は漏斗(じょうご)に例えられます。フライラインがパイプと言うイメージです。
パイプに流れる水を漏斗を通して更に細いパイプ(ここではティペット)に効率よく流すためには、漏斗がくねくねと曲がっていては効率が悪くなり、水が溢れてしまい、細いパイプに流れる水量が減ってしまいます。
これが減衰(パワーロス)となります。
ファールドリーダーは巻き癖がなくパワーロスが少なくティペットにフライラインのパワーを効率よく伝達させることができます。
巻き癖がないということはパワーロス以外にも利点があります。
それは、水面をティペットと同じように流れるということです。
私が良く使っているファールドリーダーは6.5fでこれに5Xのティペットを1フィート足して、これをリーダーエンドにして6Xのティペットを5f程度足して使用しています。
全長12.5fのリーダーとティペットは非常に扱いやすく、ピンポイントにフライを打ち込めます。
更に、フライは全長12.5fのティペットと同様にナチュラルドリフトするのです。
つまりアキュラシーを向上させ、ロングティペットと同じような振る舞いをするのです。
まさに夢のようなリーダーなのです。
ここまではファールドリーダーの利点でした。
当然ながら欠点もあります。
ここでは包み隠さず欠点も申し上げます。
①ファールドリーダー(ねじっているリーダー)なのでフライの回転等によりねじりがさらに加わったりするとリーダーが絡んだりして、トラブルの原因になります。
②両端がループになっているのでクモの糸が絡んでも抜けません。
③雨天はリーダーがロッドに張り付いてイラつきます。
④フライラインとの接続はループtoループなのでトップガイドを通り抜けにくい。
以上のような欠点もあります。
しかしながら利点があまりにも大きく、欠点に目をつぶってでも使いたくなるのです。
欠点を少なくする方法として
①回転するフライ(フックの軸にハックルを巻いたようなフライ)は極力使用しない
②クモの糸はファールドリーダーの先端部分に集めて爪でつまんで外す
③ロッドに撥水処理することで張り付きは低減できます
④トップガイド内にループ部分を巻き込まない そのためにファールドリーダーの色はフライラインと違うカラーにしてファールドリーダーがトップガイドに巻き込まれないことを容易に目視確認できるようにする。
リーダーとティペットの全長が長くないのポイント移動の際にもループを巻き込まなくても何とかなります。
材質はポリエステルで比重はナイロンと同等なのでそのままでは沈みます。
ジェル状のフロータントをファールドリーダーまで塗り込んで使用してください。
注意点
パワーの伝達効率が良いので、メンディングの際のパワーもフライに伝わりやすいので、ナイロンリーダーの時と同じようにメンディングするとフライまで動いてしまいます。
手首だけ動かすような小さなメンディングで十分です。
ナイロンリーダーを2~3回の釣行で交換するのであればファールドリーダーはコストメリットもあります。
6.5fで840円(税込)です。私は1シーズン1本のファールドリーダーで通しています。
最近まとまった注文があり、現在は少し在庫がございます。
2本以上購入いただきましたら送料サービス致します。
Taper | 5step | ||
Length | 6.5f | 8.0f | 9.5f |
Price | 840 | 870 | 900 |
9step | ||
6.5f | 8.0f | 9.5f |
920 | 950 | 980 |