今年の農業としては、米作りはウンカの影響を受けて大変な思いをしました。
トウモロコシとスイカはアライグマにやられて自分の口に入ることはありませんでした。
農家は自然の影響をもろに受ける職業なのですが、場合によっては天候に恵まれ、予想以上の収穫を得ることもあります。
このように、職業によって色んな事が好条件になったり、悪条件になったりします。
種を捲いておくと自然に育ってどんどんと実をつける。
リール加工で言うなら材料を購入しておいたらいつの間にか加工が出来ていたと言うような感じでしょうか!
反対に台風によって収穫前の実が落下してしまうこともあります。
リール加工なら加工条件を間違えて、使い物にならないリールを量産したようなものです。
いつも思うのですが、個人事業主としてフライ関連の仕事をしていると、自分が手を動かした以上のものは生まれない。
勝手に何かが生まれることなどありえないのです。
でもこの仕事のいいところは、作り置きをしても腐ったり、廃棄処分になることが無いのです。
手を動かして、余計に手を動かせば在庫として活用することも出来るのです。
コロナ禍の昨今ですが、一人で仕事をしているので、コロナの影響を受けることも少なく、リモートワークは出来なくても、家に居ながら仕事をすることができる環境に感謝です。
さて、11月ぐらいからリールシートフィラーの加工とリールシート金具の加工を行なっておりましたが、これらの加工は加工依頼を受けてのお仕事だったのです。
無事に納品を終え、やっと自分の仕事を始められることになりました。
でも、自分用のリールシートフィラーが少ない事に気が付き、結局はリールシートフィラーを加工することになってしまいました。
手持ち材料の中からフィラー加工できそうな材料を抽出して、22mm×22mm×95mm程度の角材に切り出し、円筒加工を行ないました、
材料としては、花梨、杉は見ただけで判るのですが、それ以外の材料は何の材料だったかさえも記憶に彼方へ消えてしまっています。
上述したように加工依頼を受けてフィラーやリールシート金具を加工してきましたが、フィラーと金具をセットで注文頂ければ
金具に合わせてフィラーを加工したり、フィラーに合わせて金具を加工することができるのですが、
それぞれ単品で加工を受けた場合、加工公差をどの程度にすべきかで悩んでしまうのです。
加工をNC旋盤で行っても、木材の場合は寸法通りに加工することが難しいのです。
加工時の変形や、熱の影響で規定寸法に収まらないのだと思うのですが、更に、加工後はツールマークや、カエリ等があるためにサンディングを行う必要があるのです。
このサンディング量は木材の種類により様々なので、NC加工と言いながら、結局は手作業で研磨して規定の寸法に収める作業になってしまいます。
こんなめんどくさい作業なのですが、やはり加工が終わった時の達成感は格別です。
最近はSNSで色んな方々の色んな加工を目にする機会が多いのですが、
一目見ただけで綺麗な加工だと思えるものは、簡単な加工で終わっていることはなく、手間暇かけていることが判ります。
私の作る品物も、手間暇かけて作るものはほとんどなので、一目見ただけで良さを感じ取ってもらえると信じています。
財力にモノを言わせて、いい加工機、いい設備で加工を行なっている人もいますが、結局、その環境下で簡単に作ってしまうと、プロの目で見ると色んな粗が見えてしまいます。
私は個人事業主であり、対した設備も高価な加工機も持ちあわせておりませんが、自分が満足するまで手は抜きません。
安価に提供することは良い事ですが、そのために雑な加工であったり、信頼性の低い加工であったりすることは私にとっては許されない行為なのです。
自分が認めていないモノを世の中に送り出すことのないように、いつも厳しい目でモノづくりを行っていこうと思っています。
このリールシート金具とリールシートフィラーも必要以外は販売しようと考えております。
一目見だただけで良さがわかるようなモノづくりを実感頂けるような商品に仕上げたいと思いますのでご期待ください。
さて、偏芯加工まで終わったフィラーは研磨加工、コーティングへと進んでいきます。