最近よく依頼のあるハンドルノブ交換ですが、ハーディーリールがやはり多いように思います。
ハーディーリールには座金(ノブの下部に金属ワッシャー状のもの、通称「ザブトン」)が付いています。
パーフェクト、ブーグレー、セントジョージ等々のハンドルノブは写真のネジ部を回してリールのボディーにねじ込む構成になっています。
ねじ規格はユニファイネジでNo5(約3.1mm)となっています。
で、ノブ交換で鹿角でアンティーク風の雰囲気にして欲しいとの依頼があるんですが、この時に上記台座がノーマルの場合には雰囲気が出ないことがあります。
写真右はノーマル台座、左側は台座まで加工したものです。
まず、ノーマルの台座はアルミ製で、少し膨らみを持った形状です。
鹿角ノブに合わせて加工した台座はニッケルシルバー製で、台座の一部にほんの少しローレット加工を施しております。
輝きと形状でアンティークの雰囲気を醸し出していると思います。
今回依頼を受けたのはハーディー カスカペディアMk-Ⅱのノブ交換です。
このリールのS字ハンドルは厚みが1.6mm程度しかなく、S字ハンドルの裏面側からM3の皿ネジでノブ側に形成されたメネジにねじ込んで固定する構成となっていました。
少し気になったこと
・ノーマルのハンドルノブにもスリワリ加工されている。
・メートルネジを使用している。
・皿ネジがプラスネジになっている。
ハーディーリールと言えば、ノブ部分にスリワリ加工などなく、ノブ交換が非常にめんどくさいのですが、スリワリ加工されているし、No5のユニファイネジでもなくM3のメートルネジだし、しかもプラスネジとは.......。
生産国の問題なのか、何が原因なのかは知りませんが、
伝統あるメーカーであるなら、その部分は変えるべきではないのではないかな!と考えたりしました。
ノブ部のネジ構成が今までと少し異なっていたので、戸惑いましたが、無事に加工することができました。
ノブ交換以外に、リールフットの交換であったり、フロータントケースであったり、ファールドリーダーであったりと、解禁を目前に控えて、皆さんもそろそろ動き始めたような感じがいたします。