Blister type”R" wide Stainless Modelを加工するために加工プログラムを修正し、加工を開始しておりました。
フレームの加工は旋盤での加工で、切り込み量をステンレス用に変更して通常の約3倍の時間をかけて加工を行ないました。
裏面、表面の加工を行ない、表面側の研磨加工を行ないます。
その後、パフォレーション加工のために、センタードリルで穴中心に穴あけ加工を行ないます。
この穴あけ加工のプログラムも変更し、センタードリルでの穴あけを行い、続いてドリル加工を行ないます。
今回はφ3.1mmの穴径で加工しております。
ドリル加工後、バリ取り加工し、次に輪郭加工を行なっていきます。
輪郭加工はφ2mmのエンドミルで行うのですが、加工プログラムを変更しても加工負荷が大きく、1個のフレームを加工するのにエンドミル1本が消耗してしまいます。
この輪郭加工は通常の4倍程度の時間がかかってしまいました。
また、加工後はツール痕が出てしまうので時間を掛けてツール痕の研磨を行いました。
研磨については鏡面仕上げで!とのリクエストを頂いておりましたので、兎に角時間をかけ、丁寧に仕上げました。
スプール類については、すでに加工しているものがあったのですが、再研磨を行い、鏡面に仕上げました。
フレームをステンレスにすることで、従来のジュラルミンでは100gであったものが約60g増加してしまいました。
総重量約160gと少し重くなってしまいましたが、深い光沢は何とも贅沢な感じがいたします。
特注モデルとして他にはニッケルシルバーのリブフットと、鹿角のハンドルノブにして欲しいとの依頼がありましたので、それぞれの加工を行ないました。
ブログに書くとあっという間に完成したように見えますが、毎日研磨の日々でした。
Blisterはパフォレーションの配置をバンブーロッドの断面形状のように六角形にしております。
スプールのパフォレーションも同様に六角形にしております。
パフォレーションありの形状なので、シルクラインとの相性もバッチリです。
ライン容量はD-3F+30y程度です。
重量が160g程度なので、7’06”ぐらいの少し長めのバンブーロッドと組み合わせるとベストバランスになると思います。
ということで、ステンレスモデルのBlister完成いたしました。