バンブーロッドビルディングに欠かせないのがプレーンです。
大半の方はSTANLEYのプレーンを使っていると思います。
私もそうです。
そのSTANLEYのプレーンの刃に関しては日本製の刃の方が純正の刃よりもはるかに切れ味が良く、切れが長持ちします。
その日本製の刃の研ぎ方ですが、ホーニングガイドを使用しています。
アマゾンでも購入可能な安価なホーニングガイドを使用しております。
このホーニングガイドは刃の突き出し量を規制するようなものは付属しておらず、刃の突き出し量は皆さん各自で工夫されているようです。
私の場合は至ってシンプルな調整方法を採用していますので、本日はその方法を紹介いたします。
まず、ホーニングガイドに刃をセットします。
この時、砥石で研磨する姿勢にして、研ぐ部分が砥石と密着するのが理想ですが、おおよそ密着してるだろうと思う位置に突き出し調整しておきます。
刃を研ぐ部分に全体にマジックを塗ります。
写真では、黒マジックを塗っている状態です。
砥石は粗砥石、仕上げ砥石を分けていると思いますので、まずは粗砥石に水をかけて、刃を5往復程度研いでみます。
この写真が5往復した後の刃の状態です。
砥石によって刃の先端部分が良く削れていることが判ります。
このようにの先端部分が削れているときは、ホーニングガイドから刃の突き出し量が少ないのです。
ですから、ほんの少し刃の突き出し量を増やします。
同様に砥石で5往復程度研いでみます。
これを繰り返し、刃の研ぐ面全体が砥石によって研磨される位置を探します。
途中、判りにくくなったら、再度研ぐ面にマジックを塗って研いでみるとよくわかります。
突き出し量を何度か調整すると5往復の研磨で、マジックがほぼ全部消える場合があります。
この状態が、刃と砥石が密着している状態なので、この状態で粗砥石で刃を研いでいきます。
この時にホーニングガイドと刃の位置関係が判るように印をつけておくと、
次のセット時に参考になります。
一度印をつけている場合は、その印部分に合わせて刃をセットし、同様にマジックを塗って数回研いでみると微調整で面出しを行うことができます。
何も治具等を必要とせず、突き出し調整ができますので、ご参考まで!
あと、ついでに砥石の面だしについて、
刃を研ぐと、砥石の所定部分のみが摩耗し、平坦ではなくなってしまいます。
出来れば毎回刃を研いだ後は砥石の面出しを行うのが望ましいです。
私は#320程度の砥石で刃研用砥石の面出しを行っています。
研ぎ終わった砥石面に鉛筆で何本も線を引きます。
全体にわたって線を引くようにします。
後は、この刃研ぎ用砥石に面出し用砥石を密着させ、水を掛けながら面出しを行い、表面に付けた線が全部消えるように面出しを行っています。