Bamboo Rodの作製は、リーマーの納期の関係で止まっておりましたが、リーマーも無事に到着し、Ferrule加工も終わり、次のプロセスへと進んでいます。
7'03" #3 3pcs と6'09" #3 4pcsを同時進行させております。
Ferrule接着後、コルク接着を行ないました。
私は、リールシートフィラーと接する最下コルクをエポキシ接着剤でブランクに接着し、このコルクを基準に順にコルクを接着していきます。
今回7'03はフルウェル 6'09"はシガータイプのグリップ形状にしております。
以前はファインシガータイプをメインに作製しておりました。
これはデザイン的にファインシガー形状のグリップが好きだったためなんですが、最近はデザイン性よりも釣り易さを重視してシガータイプが多くなっています。
コルクは11個使用していますが、この辺りは手の大きさ等によってコルクの個数を調整しています。
最近は質の良いコルクの入手が難しく、また値段も高騰しておりコルクに変わるグリップ素材も今後検討していく必要が出てくるかもしれません。
コルクに関しては、ある程度の個数をストックしているためコルク不足により竿づくりに影響することはないと思いますが、釣り関連の業者が廃業したりして、なかなか思うように手に入らないパーツもあるのは事実です。
グリップ成形後はFerruleの黒染めです。
以前は東急ハンズなどで簡単購入できていた黒染め液ですが、最近では
印鑑持参で購入しなくてはならないようで、これらの薬品の入手も手間がかかるようになってきました。
黒染め液は色んなメーカーのものがあります。メーカーによってはムラになり易かったり、光沢が出なかったりする場合があり、メーカー選びにも気を使います。
以前はアオバ506を使用しておりましたが、入手困難になりアオバ506と同じような黒染め状態を作り出すメーカーを探して仕入れをしています。
黒染めのコツは2回染めです。黒染め1回目仮に1分薬液に浸漬後、水洗し表面の付着物を除去して、2回目n薬液に浸漬し、水洗、表面の付着物除去の順で黒染めを行うとうまくいくと思います。
当然のことながら、黒染め後に光沢を出したい場合は、Ferruleを研磨して、鏡面の状態にした後に黒染めするのが基本です。
黒染め後の表面はバンブーのブランクのコーティング時に一緒にコーティングを行なえば光沢は持続します。
コーティングしない場合は、黒染め後の表面に錆防止剤等をコートすることをお勧めいたします。
ガイド位置だしを終え、ラッピングを開始できる状態になりました。