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2022年6月の釣り

6月は田植え準備でバタバタしておりましたが6/11にようやく田植えが終わりました。

妻から釣りにでも行って来たら!とのお言葉を頂き、週間天気予報とにらめっこして6/17(金)に大好きな天川村へ!

 

熱中症対策として、ベストの背中にCAMEL BAG(給水バッグ)に水1.5Lを入れて歩き始めました。ベストの重量は5kg程度あるんではないでしょうか!

 

川伝いに歩きながら、渓魚の様子を確認します。水量は平水+5cm程度でベストコンディションのようです。

 

歩き始めて約1時間を超えたあたりから竿を出します。

早速釣れます。ここには結構通っているので渓魚の居ついているポイントはほぼ確認済みなので、実績のあるポイントにフライを打ち込んでいきます。

 

食い気のある渓魚に対して、フライの種類はそんなに重要ではないような気がしますが、気を付けている点は2つ

1つはサイズで、この時期なら#14程度のフライを使っています。

もう1つはマーカーとなる視認性の良いマテリアルを使用しない事です。

特にこの点は重要だと考えています。

 

魚を見つけてフライを流すサイトフィッシングでは、プレゼンテーション後の魚の挙動が全て見えますが、ポストなどに目立つカラーを入れたフライは魚がフライを見つけて近づいてきても何か違和感があるのか、そのままフライと一緒に下流に下りながら観察し、フライを咥えることなく、逃げていくことが多いです。

 

なので、ナチュラルカラーのフライしか使いません。

見えにくいフライなので、出来るだけ至近距離からリーダーキャストで釣るスタイルになってしまいましたが、そこそこ釣れるんです。

今季初の尺アマゴにも巡り合えました。

このアマゴも、魚体を見つけて、身をかがめて、フライラインがロッドから3m程度しか出ていない状態でキャストして、頭上にフライを落としたら着水と同時にパクッといってくれました。

その後はローリングの繰り返しで、深みにもぐったり、石の隙間に入り込もうとしたりするのを柔らかなグラスロッドで耐え忍んでネットインさせました。

 

この谷は不思議な谷で、下流域はアマゴとイワナの混成域なのですが、上流に行きにつれてアマゴになるんです。

通常はイワナのなるはずなんですけどね!

 

 

このイワナは白点がありません。背中は虫食い状になっており身体は錆が残ったように黒く、写真ではよくわかりませんが柿色の点があります。

キリクチと断言するつもりはありませんが、かなり近い種に違いないと思っています。

この種が釣れる領域は、ほんの短い区間のみで、その区間よりも上流はアマゴ域で、それよりも下流域はニッコウイワナになってしまうのです。

 

聞いた話によると、1960年台にこの周辺で炭焼きをしていた人たちが食用にニッコウイワナを持ち上がって、繁殖したと言われており、ニッコウイワナが良く釣れるのです。

 

ですから在来種のキリクチとニッコウイワナの混合種が居ても不思議ではありません。

 

また、三重大学もキリクチ調査のため、以前この谷で確認調査を行ったとの記録もあるようです。

 

過去に何度かそれらしい魚体を釣り上げましたが、写真を撮って、そっとリリースしています。魚体を触るのも良くないと思い、すぐにリリースしました。

これは26cm程度でしたが、もっともっと成長して欲しいものです。

 

この付近に更に支流があり、ほとんど水がありませんが、そのうちに調査してみたいと考えています。

 

この尺アマゴでひん曲がるグラスロッドやクラッシックな雰囲気抜群のレイズドピラーリールも販売中です。

勿論バンブーロッドも作製いたします。

 

丁寧に時間を掛けたロッド、リールと渓魚での記念撮影にはもってこいの相棒になること間違いなしです。