仕事の進め方と言うのは案外難しいもので、例えばリールの注文があったとして、そのリールの在庫がなく、1から加工をしなければならない場合に、注文の1個を加工するのか、ついでに複数個纏めて加工を行なうのか、いつも悩ましいのです。
10月の14日~16日に開催される予定のつるや釣具店さん主催のハンドクラフト展に向けて今年の初めから細々と加工を開始していました。
とりあえずリールに関しては花梨モデルの在庫がないので、ハンドクラフト展のメインにしようと考え、加工を進めていたのです。
フレームはステンレスとブラス各1個ずつを加工しようと考え、まずはフレームの加工を行ないました。
フレームの加工はステンレスの場合非常に時間がかかります。
研磨も時間がかかります。
なので、時間のある時に磨いていたのです。
ロッドの注文やリールの修理関係で作業が止まることが多かったのですが、少し時間が出来たら、花梨のフェイスプレートを加工したり、ウレタンコーティングしたりしておりました。
花梨のコーティングは以前も何度かブログに書いていますが、難しいのです。
余りコーティング厚が厚くならないように気を付けて、なおかつ表面の凹凸がないようにコーティングをしては研磨を行っていきます。
研磨しすぎると地肌が出てきてしまうので、研磨も気を遣うのです。
写真の花梨は研磨途中のもので、更に細かなフィラーで研磨していきます。
その他のパーツ類も時間があれば加工を行ない、フレームとフェイスプレートの接着やスプールの組み上げ等を進めておりました。
花梨のフェイスプレートは出来る限り鏡面化を目指して加工を行なっています。
私の作製するリールは、丁寧に仕上げた花梨のフェイスプレートを活かすように、他のパーツ類も研磨加工を行なっています。
Buddy Stainless Karin model
weight:135g
Linecapacity:DT-3F+30y
多分想像よりも小さなリールだと思います。
小さなリールを取り付けたロッドをトラウトの横に置いて写真を撮ると、相対的にトラウトが大きく見えるのです。
これ実は非常に大切です。
バンブーロッドにマッチしたこのリールとお気に入りのランディングネットに収まったトラウト
最高の思い出になると思います。
自分のお気に入りに囲まれてFlyFishing に没頭するこれこそ至福の時間だと思います。
既製品では味わえない唯一無二の逸品です。
119900円(税込)
Brass Karin model 99550円(税込)