Retro Reelの中で高級バージョンが花梨モデルです。
オーソドックスなエボナイトモデル、マーブルエボナイトモデル、ジュラルミンモデルなども展開していますが、この花梨モデルが群を抜いて大変な加工なのです。
前回のStainless 花梨モデル同様、花梨プレートの加工に神経を使います。
他社の花梨モデルがあるのであれば、是非一度比べて欲しいものです。
Retro Reel Buddyは出来る限り研磨加工を行ない、きらびやかな印象を受けます。
ですから、花梨のフェイスプレートも当然のことながら艶やかでなけれないけません。
花梨モデルのコンセプトは、「一目ぼれする美しさ」なのです。
一目見た瞬間から、目に焼き付いて、寝る前に思い出す。
そう、恋心に似た感情を抱いてしまう。
そんなリールにしたいと思っているのです。
Brass modelはシルバーのスプールや、ピラー、S字ハンドルとのコントラストとも相まって非常にきれいな印象を受けます。
真鍮は腐食しにくい材料ですが、表面酸化は比較的直ぐに生じます。
その表面酸化による経時変化が好きな人もたくさんいるようです。
いわゆる「ヤレ」と言うやつですね!
反対にのの表面酸化が嫌で、いつでも輝いていて欲しいと言う人もいるようです。
この表面酸化は読んで字のごとく、部材の表面の酸化によるものなので、酢などで拭くと表面の酸化膜を溶かし、輝きを取り戻します。
(この場合、酢を綺麗にふき取らなければ、参加が進行するので注意です)
また、研磨によって鏡面を取り戻す方法も簡単です。
金属の研磨と言えばピカールを想像する人が多いと思います。
しなし、ピカールでの研磨はお勧めいたしません。
ピカールの粒子は#4000相当なので、これで研磨すると少し輝きが褪せてしまうのです。
研磨をするのであれば、#8000以上の微粒子での研磨をお勧めいたします。
リールは単なる糸巻き機で、キズも勲章!
こう考える方は多いと思います。
でも、綺麗なリールとお気に入りのロッドで釣りをしたいと思う気持ちも良くわかります。
一目ぼれしたリールを手に入れる喜び!
私もその喜びを経験し、自分でも一目ぼれするようなリールを作ってみたい!
その思いからサラリーマンを辞めて、この業界に入ってきたのです。
このリールを見て、一目ぼれする人が一人でもいるのでであれば、私の夢はかなっているのかもしれません。
最近は安いリールが大量に出てきています。
私のおリールは、対局の少量生産しかできない手工業により作り出されます。
1個1個私が手作りしていますので、多少のわがままには答えられるかもしれません。
例えば、S字ハンドルではなくて、自分でデザインしたハンドルにして欲しいとか、ノブ材料をこれで加工して欲しいとか、出来いる限るのわがままに対応できると思います。
なぜなら、工場で金太郎あめのように生産されるリーではなく、私自身が加工しているので、私が加工できるのであればできる限り対応したいと考えています。
小さな手工業だからできるサービスや技術もあると思います。
FlyFisherのわがままな夢をかなえるメーカーでありたいと思っています。
沢山は作れませんが、心を込めて....。