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Wスタッカー

花梨を大量入手したため、手持ちの花梨については少し大胆に使用できる状態になり、気持ち的には楽になっています。

 

Wスタッカーの注文を受けておりましたが、完売状態で在庫がなく、急遽加工を行ないました。

ニッケルシルバーの加工に関しては、あまり変わり映えが無いので、花梨の加工について説明します。

 

Wスタッカーの花梨は、φ20×26.5mmの円筒状に加工するんですが、

角材の両端の中心にセンタードリル加工して、一方にφ4.8mmにドリル加工で深さ10mm程度の穴加工を行ないます。

 

続いて、φ4.8mmの穴にM6の六角穴付きボルトをねじ込んで、ネジ頭を旋盤のチャックに固定します。

角材の端部のセンタードリル部を芯押し台の回転センターで押して、外形の円筒加工を行ないます。

 

円筒状になったら、外形をチャックしてドリル穴加工を行ないます。

φ6mm、8mm、10mmと順に加工し、中ぐりバイトで穴径を大きくしていき、φ15.5mmまで広げます。

 

文章にすれば簡単なように思えるのですが、中ぐりバイトで加工すると肉厚が薄くなり、チャックが緩くなり、チャックから外れることがあります。

かといって締め付けをきつくすると簡単に破壊してしまうので、加工状態を確認しながらチャック状態を調整しながら加工していきます。

内径加工後、外形の一部を凹ませる加工いわゆるスタッカーを指で摘まむ部分を少し細らせRを付けて持ちやすい形状に加工します。

 

最後に外径部分をサンドペーパーで加工を行ないます。

この外形加工時には内径にフィットするテーパー状のヤトイを作製して、そのヤトイに固定してサンドペーパーで仕上げております。

 

#800程度まで加工したら終了です。

 

その後、花梨表面、内径部分をプライマー処理して、その後ウレタンコーティングを施します。

 

コーティング終了後、ニッケルシルバーに合体させ、接着したら完成です。

 

このWスタッカーは外側がφ10mmで、内側がφ8mmのスタッカーになっています。

10mmを使用したい場合は外側のパイプだけを使用します。

8mmを使用したい場合は両方のパイプを使用します。

 

スタッカーは一生ものです。

お気に入りのスタッカーでトントンと秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

最近購入いただいたユーザー様にも大変好評いただいております。

 

現在Wスタッカーは税込み6270円ですが、

材料の大半を占めるニッケルシルバーが2年前より20%以上の値上がりとなっています。

 

このスタッカーに関しても10月以降に価格の見直しを予定しております。

ご購入をお考えであれば9月中をお勧めいたします。