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Reelの加工

2023年2月17日(金)~19(日)に東京都立産業貿易センター 台東館5階 南側展示ホールでつるや釣具店さん主催の第33回 ハンドクラフト展が開催されます。

 

前回の10月開催から4か月後の開催と言うことで、なかなか目新しい展示は出来ませんし、商品作製の時間的制限により、たくさんの商品を準備することも出来ないかもしれません。

 

その中で、展示商品の作製の優先順位としては、やはりRod&Reelと名乗っている以上、竿とリールは準備しておきたいと考えております。

その他、小物類に関しては、前回売り切れで商品が足らなくなってしまったフロータントケースについてはある程度の数を準備しておきたいと思っています。

 

Rodについては年末までバンブーロッドとグラスロッドの作製を行っていたので、現在一段落状態なのですが、作製していたロッドは全て加工依頼のロッドでしたので、時間的には、グラスロッド2本程度しか作製の余裕がありませんが、手持ちのバンブーロッドと併せて展示したいと考えています。

 

さて、Reelに関してはBuddy Reelは何台かあるので、Fairy Reelを作製したいと思っております。

年明けから、徐々に加工を開始しておりますが、リールの修理依頼等が舞い込んでおり、なかなか予定通りの進捗になっておりません。

 

とりあえず、Fairy Reelの完成の目途が立つまで加工を進めていきたいです。

前回加工時にトラブルのあったフレーム加工については、心配の原因がわかっていたので、問題なく加工が出来、エボナイトのフェイスプレートの加工を行なっています。

このフェイスプレートと言う呼び名は私が勝手に使っている名詞であり、一般的には単にプレートとか、サイドプレートなどと呼ばれているようなのですが、リールの一番特徴的な部分でもあるので、フェイスプレートと呼んでおります。

 

このフェイスプレートの一番オーソドックスなのはエボナイトで作製しております。

このブログでも何度も書いているのですが、エボナイトとはエボニー(黒檀)に色合いが似ていることから、エボナイトと呼ばれるようになりました。

このエボナイトはゴム系の樹脂で、加工時にはゴム臭が凄くて、結構気分が萎える匂いです。

 

写真は旋盤で表面の加工を行なった直後の写真です。加工後は表面がざらついており、この状態から徐々に研磨を行っていきます。

#240、#400、#800、#1000までサンドペーパーで研磨していき、その後白棒、青棒、更には液状のコンパウンド等々で仕上げていきます。

 

この加工プロセスはほとんど変えておりませんが、最近少し気になる仕上げ方法があり、試してみたいと思っているところです。

 

いずれにしても、ゆっくりと時間を掛けて加工を進めなければならないので、余裕をもって加工したいパーツです。

 

加工後は表面にマスキングテープを貼り付けて、傷防止対策を行って、裏面の加工や外径の微調整を行っていきます。

 

この研磨の状態を綺麗に写真に収めるのは結構難しくて、悩みの種なのです。

 

フレームの加工とスプールの加工も完了していますが、リールフット、S字ハンドル、ピラー、センターボビン、センターシャフト、クリック機構、飾りネジ、ネジ等の加工が残っています。

 

このリールはBuddyリールを縮小したデザインにしているのですが、それに伴いネジサイズも小さくしており、こんなサイズのネジがないので、通常サイズのネジを加工してFairy リール用に加工を行なっております。

 

Buddyよりも一回りサイズの大きいリールも以前加工しておりましたが、ドラグシステムがしっくりせずペンディングしておりましたが、ドラグシステムを搭載していないモデルも展示したいと思っております。

Buddy Brass 花梨リールも作製したいと思っております。

 

そう考えると後1か月しか残り時間がありませんが、1月中にリール関連に目途をつけて、2月からグラスロッドの作製、Goodsの加工を行なう予定です。

リールの修理で現在3台ほど入庫しており、中には結構大変な加工等もあるのですが、まずはハンドクラフト展に向け加工を頑張っています。

修理受け付けは常時受け付けておりますが、対応は2月中旬以降になりますので、ご了承のほどお願いいたします。

 

イベントの際にもしブログ等を見て頂いている方が居りましたら、その旨を伝えて頂きたいです。

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