Fly Boxを加工しようと材料を探していると、Fly Boxには少し厚みの足りない材料が出てきました。サイズ的にフライを乾燥させるフライパッチ(Fly Patch)なら加工できるんじゃないかと考えました。
フライを乾燥させるのであれば、通気性の良い構造である必要があり、以前に何個か加工したことがあります。
以前加工したものは表面、裏面に丸穴を形成しておりましたが、それをそのまま再現するのも芸がないので、丸ではなく、六角形で加工してみようと考えました。
私が作製するFly Boxや、Fly PatchにはD型ヒンジと呼んでいる独自構造のヒンジを採用しており、同一材料で加工しているので結構軽量化出来ております。
さて、加工の方はエンドミルでポケット加工、輪郭加工した後に六角形の穴加工を連続加工しています。
この六角形はエンドミルで加工しているので、六角形の内角120°はエンドミルのRが反映されてしまうので、いい気なエンドミルでは内角がダレてしまいます。
小さなエンドミルでは、加工の負荷が大きいと折れてしまったりするので、φ1.5mmのエンドミルで加工を行ないました。
で、あっという間に加工が完了いたしました。
結構な開口率なので、フライの乾燥も早いと思います。
フライを固定するフォーム部分はまだ取り付けていませんが、フライ固定部のフォームの取り付けと、フライパッチをベストに固定するパーツを取り付ければ完成です。
花梨瘤材の紅白で、案外高級なフライパッチとなりました。
サイズ的には幅75mm高さ62mm厚さ21mm
ベストに取り付けてみました。
活躍したフライ、手も足も出なかったフライなどをこのフライパッチでしっかりと乾燥させて次のチャンスに備えて欲しいです。
六角形はバンブーのヘキサゴンと、ハニカム構造の強度から採用いたしました。
このフライパッチもご要望があれば販売可能です。