何だかはっきりしない写真になってしまっておりますが、Face Plateを加工しております。
通常のBuddyリールはエボナイトを使用しておりますが、白系のグラスロッドに合わせたいとの要望があり、アイボリーのFace Plateを加工しました。
アイボリーと言っても色んな樹脂があります。
それらの中で溶剤に強く、エボナイトと線膨張率が近いものを選出して加工してみました。
初めて使用する材料なので、色々と判らないこともあります。
使用している接着剤との相性はどうかとか、溶剤に本当に解けないかとか、加工熱による変形等が生じないか等々色々気がかりなことがあるので、恐る恐る加工しましたというのが実情です。
樹脂材料なので加工自体は簡単なのですが、柔らかいので、研磨が結構大変です。
写真は表面の凹加工が終わった状態の写真で、未研磨の状態です。
ハンドルは左巻き仕様で、ノブもアイボリーにしたいとの要望でしたので、鹿角でノブを加工しております。
このハンドルは洋白を使用しているのです。
洋白と言っても快削洋白ではなく、通常の洋白なのです。
銅、Ni、Zn合金であり、これが結構お高いのです。
でも、輝きは良く、加工しにくい材料ですが、この材料は変更予定がありません。
ノブ材料に関しては、鹿角以外にエボナイトや、花梨瘤材での加工も行っております。
私はS字ハンドルの回転方向にはこだわりがあり、写真のようなS字ハンドにでは左巻きであれば違和感はないのですが、これをこのまま右巻きに使用すると一気に違和感だらけになるのです。
PEERLESS Reelなどでは、この違和感だらけの状態で販売されているようで、気持ち悪いのです。
と言いながら、リールが完成いたしました。
真っ白ではなく、アイボリーなのがRetro感を醸し出しております。
Retro Reel Buddy Ivory
フレーム:ジュラルミン
スプール:ジュラルミン
リールフット:ジュラルミン(オプション:リブフット仕様)
S字ハンドル:洋白
ピラー:快削洋白
フェイスプレート:樹脂
ノブ:鹿角
最大高さ72mm
最大幅70mm
最大幅60mm(ハンドルノブ含む)
重量100g
ライン容量DT3F+30y
白いブランクカラーのグラスロッドにジャストフィットすると思います。
勿論お気に入りのバンブーロッドにも良く似合います。
価格:82500円