私がブログを書いているときと言うのは大概接着剤の硬化時間であったり、コーティングの乾燥時間だったりします。
現在グラスロッドを作製中なのですが、結構硬化時間があるのです。
週末には畑で玉ねぎを植えたり、ブロッコリーとキャベツにマルチを敷いたり、寒冷紗をセッティングしたりと結構時間を取られます。
農業とロッドビルディング、リール製作は全然違う世界のようであっても、似ている部分があります。
ご存じのように農作物は手間暇かけて育てます。気温を気にしたり、肥料を気にしたり、雑草を気にしたりと毎週手を掛けても足りないくらい手がかかります。
それ以外に自分の手に負えない天候の影響で、豊作だったり、うまく育たなかったりすることがあるのですが、加工の場合は自分が手を掛けただけの成果しか生まれません。
天気が良かったからたくさん加工できましたと言うこともないのです。
半面、農作物の場合は穂難するにしても消費期限が存在いしますが、加工の場合は腐ることもなく、やっただけの成果が確実に残るのです。
私は効率的な作業を心掛けているのですが、どうしても納得できない場合にはやり直したり、リカバーするために時間を掛けてしまいます。
後ひと手間を惜しんで、気に入らないモノを作るよりも、手間を惜しまず悔いのないモノづくりをしたいと常に思っています。
これは小さい時から農業の手伝いによって培われたことなのかもしれません。
ひと手間を掛けることによって1日だったり、2日だったり作業時間は増えていきます。
でも、このひと手間をしっかりと見ていてくれてる人がいるのも事実なんです。
手を抜いているものを見つけることは簡単ですが、手を抜いていないことを見つけるのは数をこなして、質を高めた経験のある人にしか判りません。
どの世界にもこだわりのある人がいますが、私は自分のモノづくりの世界では妥協せずに手間を惜しまず、そんな職人でありたいと思っています。
口数は少なく、頑固で、でも親しみやすい人でありたいと思っています。
ハンドクラフト展なんかに参加すると頂点に立つビルダーさんはとてもフレンドリーで言葉遣いも優しいのですが、そうではない人もたまにいるようです。
私の作品を見て、値段を見て、納得する人、手が出ないとあきらめる人、様々です。
ですが私の作品は価格以上に手間を掛けているつもりです。
いつでも少しだけ期待以上のモノづくりをしていきたいと思っています。
ウレタンの硬化時間の間のたわごとでした。