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SAGE Reelの修理

SAGE503L、505Lのリヤセンターキャップを紛失したのでウッド材で加工して欲しいとの依頼がありました。

そういえば1か月前にはSAGE509のリヤセンターキャップを加工しました。

 

この手のリールには通常樹脂製のキャップが付いていますが、特にネジ止めしているわけではなく。接着されているのか、圧入されているのかは判りませんが、アルミに対して樹脂のキャップを取り付けていると、熱膨張差により外れることが想定されます。

 

今回はウッドで加工して欲しいとのことだったので、花梨材で加工を行ないました。

取り付けは接着剤ですが、熱膨張差を吸収するために、弾性接着剤で固定することにしております。

センターキャップを取り外してセンターシャフトを取り外すことなどはほとんどないと思うので、接着にしております。

 

シャフトの六角ナットがあるので、肉厚は1.5mm程度になってしまいますが、深さ方向に接着面積を稼げるので問題ありません。

旋盤に花梨材を取り付けて、ドリル加工、内径加工、外径加工、突っ切り加工を行ない、その後外径を整えて、ウレタン樹脂でコーティングすれば完成です。

 

室温の関係でウレタン樹脂の硬化に時間がかかりましたが、コーティングして、再度研磨で形状を整えて磨いて完成です。

 

以前の509はニッケルシルバーで加工して欲しいとのことだったのですが、色んな材料で加工可能です。

 

キャップが無くなると一気にくたびれた感が出てしまいますが、ウッドキャップにすると一気に高級感が出てくるような気がします。

 

このリールに関しては、他にドラグ設定を最弱にしてもブレーキが利き過ぎているとのことだったのでバネを少し弱めるように調整しています。

 

SAGEリールをお持ちで、リヤセンターキャップを紛失してしまったという方は他にもたくさんいると思います。

どんな不具合で相談に応じます。

直せるか直せないかは判りませんが、相談は無料です。

なんでも相談してください。