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Buddy Bluetiger

以前、リールのパーツの加工依頼で繋がりのあったお客様より、お気に入りのバンブーロッドに似合うリールを紹介して欲しいとの連絡がありました。

 

現状の在庫リールの写真を送付しましたら、できればFaceplateはブルーかネイビーの色が好みとの回答がありました。

また、軽量なリールが良いとのことだったので、フレームはジュラルミンにして、Faceplateは青色の樹脂含侵したトチタイガー、または青色の樹脂板を購入して加工しようと考えておりました。

 

トチタイガーの写真を送付すると、これで加工して欲しいとのことでしたので、早速加工を開始しました。

このトチタイガーは青色の樹脂含侵ブロック状で、65mm□で厚さが37mmなので、これを4等分にスライスします。

スライスと言えば簡単そうですが、ノコギリで、カットするのです。1カット約20分の加工で何とかスライスできました。

木材ではなく、完全にプラスチックのような加工具合です。

 

65mm□の中心にドリル穴加工して、この穴基準で外径を丸く加工していきます。

Faceplateの形状名なるように窪み加工も行い、研磨していきますが、思ったほどの光沢が得られず、ウレタンコーティングを行ないました。

 

また、ノブも同系の含侵トチタイガーとの指定があり、同様に加工を進めていきます。ウレタンコーティングも行いました。

Faceplateがブルーの樹脂含侵したトチタイガーです。

ウレタンコーティングも相まって滑らかな表情で、とてもきれいに仕上がっております。

自分一人であれば加工しなかったであろう色合いの組み合わせですが、加工してみると何とも言えないいい感じになりました。

 

人はそれぞれ好みのカラーがあります。

私個人はブラウン系のカラーが好みであることも影響してか、花梨瘤のFaceplateがお気に入りなのですが、ブルーも中々いいですね!

 

また、私は以前から人工着色は好みではないと思っていましたが、少し前のアイボリーのFaceplateや今回のブルーのFaceplateを加工してみて、自分では作ろうとしなくても臨機応変に加工していく対応力は必要だと感じています。

 

食わず嫌いではないですけど、やってみて良ければそれでいいのかもしれません。

そう思うとやってみたい組み合わせがどんどんと湧き上がってくるのです。

 

今回のブルーの樹脂含侵トチタイガーはサンプル品として入手していたもので、同様のリールもう1セット分加工可能です。

また、同じくトチタイガーでグリーンバージョンのブロックもありますので、2台分加工可能です。

 

その他樹脂板で加工したいと思っているものも見つけましたので、お客さんの色んな要望に対応できるように加工技術を磨きたいと思っています。

わがままオーダー頂き、色々と勉強させていただきました。