Retro Rod&Reelのスプールは5ピース構造になっています。
スプール2枚、センターボビン、シャフト、ギヤから構成されています。
最近のリールはスプールをインゴットから切削加工した1ピースのスプールが多いようです。
ではなぜ5ピースのスプールなのか?
端的に言うとSDGs もう少し詳しく言うと材料の切削量を減らして、環境に優しいモノづくりをしているからです。
直径55.4mm、スプール厚さ25.4mm、ジュラルミンの比重2.7で計算すると、
インゴット状態では162gです。
このスプールはジュラルミン以外の真鍮なども含まれていますが、32gです。
単純に考えるとインゴットから削り出しで加工すると162/32=5.06
すなわちインゴットの80%は切削屑になってしまうのです。
切削屑を再利用すればよいと思いがちですが、切削に掛かる加工時間等を考えるとマルチピースにする方が環境負荷は小さいのです。
この考えて言うとフレームの加工に関しても然りで、フレームを1ピースで加工しようとすると同じ事が言えるのです。