· 

Buddy Greentiger

先日、Buddy Bluetigerを投稿したところ、反響があり、Bluetigerが欲しいとの連絡がありました。

Blue以外ではGreenで作製することも可能ですと回答したところ、Greenが良いとのことで、Greentigerで加工することになりました。

何故Greentigerかと言うと、トチタイガーと言う材木でタビライズドウッドを作製しているからなのです。

 

以前にサンプルとして入手して、そのままだった材料で加工しているため、Blue,Green共に2セット分の加工のみとなっております。

 

樹脂に顔料を混ぜ込んで真空中で含侵させるスタビライズドウッドは木材の細かな空間にまで樹脂が入り込むためにウッドと言うよりもプラスチックと言った方が良いのかもしれません。

当然ながら切断もプラスチックのようで、65mm□を30分かけてのこぎりで切断していきます。

切断時の粉塵も吸い込んだらヤバそうなのでマスクをして、大汗をかくながら作業を行ないます。

切断した板材の中心に穴あけをして、この穴基準で旋盤にて丸く加工していくのです。

丸く加工した後に表面を凹み加工して、裏面にベアリングを固定する部位を加工していきます。

 

加工後の表面を研磨していくのですが、当初はスタビライズドウッドは研磨で光沢が出るかもしれないと考えていましたが、そこまで綺麗な表面にはなりません。

 

なので、研磨した表面にウレタンをコーティングしていきます。

この作業は、花梨材をFaceplateとして使用するためのコーティングと同じで、薄く、何度もコーティングして、研磨してを繰り返すのです。

 

樹脂で固められた状態なので、ウレタンコーティングは材料に染み込んでいかないのでコーティン自体は楽なのですが、研磨等の手間は変わらず、案外時間がかかる作業なのです。

オーダー頂いたBuddyはシルバー系で加工をお願いされました。

シルバーであれば、ジュラルミンとステンレスで加工可能なので、お任せするとのことだったので、輝きの奥深さから、ステンレスで加工することにしました。

ステンレスはジュラルミンの3倍の加工時間が掛かり、ツールの摩耗も激しいのでどうしても価格が上昇してしまうのですが、やはり仕上がりは綺麗なのです。

 

ジュラルミンでは100g、ステンレスでは130g程度なので、ジュラルミンではどんなロッドにでも合わせることができます。

ステンレスの場合はバンブーロッドと組み合わせるのが良い感じです。

 

写真では左上の写真がFaceplateのコーティング状態が良くわかると思いますが、何度もコーティングを重ねることで、表面はなめらかな光沢になり、何とも言えない綺麗な表面になっているのです。

 

Blue,Green共に後1台ずつ加工可能です。気になる方は早い者勝ちです。