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Glass Rod Building

Rod Buildingの依頼がありました。 7fのグラスロッドなのですが、ブランクカラーがオリーブなので、ラッピングカラーに悩みます。

 

使用するスレッドはシルクスレッドなので、エポキシを塗布すると透けるんですが、薄いスレッドはより薄く、濃いスレッドはより濃くなるので、ブランクカラーとの兼ね合いで、使用するスレッドに結構悩むのです。

 

オーダーされたフライマンから好みの色を聞いて、候補となるスレッドをブランクにテストラッピングして色合いを確認してみました。

 

写真はラッピング直後の状態です。

カラープリザーバーを使用すれば、このカラーを維持することができるのですが、やはりエポキシの浸透を阻害するカラープリザーバーを使用すると強度的に少し低下するので、カラープリザーバーを使用しないように心掛けています。

 

話は少しそれますが、10年ほど前はグラスロッドのブランクはそんなに高価ではなく、手に入れやすかったのですが、最近は、当時の安売りグラスロッドメーカーがそれなりの地位になったのかは知りませんが、値段だけは一流になっています。

 

当時からマルチピースのグラスロッドを探して、色んなロッドを調べていましたが、中々自分の好みに合ったブランクは見つからず、やっと見つけたブランクは、取り扱いのショップが無くなったりして、ブランク探しに苦労しておりました。

その後見つけたブランクはメーカーの切断技術がなくて、切断面がガタガタだったのです。

旋盤で端面を仕上げてくれればいいのですが、糸鋸等で切断したままの状態にスピゴットのメールを接着しており、修正できない状態になっていたので、アクションはいいけど、その他は気に入らないブランクで、それなら自分好みのブランクを作ろうと考えて、好みのアクションのブランク作りへと移行していったのです。

 

試行錯誤を繰り返して、お気に入りのアクションのブランクを作製することは出来ましたが、開発期間が長かったので、今のところ、このブランクだけは自分ブランドで発売しますが、それ以外のアクションのブランクを作る予定はありません。

 

話を戻します。

ラッピングした後に、水をスレッドに染み込ませることでエポキシ後の状態を再現しております。

 

また、トリムに関しても赤とオレンジで印象を確認するためにラッピングしております。

 

自分のブランクは塗装していないすりガラス状のブランクカラーなので、ブランクカラーがラッピングカラーの邪魔をすることが無いのですが、下地のブランクカラーがオリーブなので左から2番目か3番目のカラーが良いように思えます。

バンブーロッドでは何度も色んなカラーでラッピングしているので、どのカラーを選択するとエポキシ塗布後のイメージが判るのですが、初めてのブランクカラーの場合はこのようにテストラッピングして色合いの確認を確認しております。

 

ブランクを手に入れたので、ロッドビルディングして欲しいとのご依頼にも対応いたします。

他のメーカーでテストラッピングまでしてくれるメーカーってあるんですかね!