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Glass Rod Buildingが始まります。

やっと自分にとって結構大きな仕事の目途がついたので、次の仕事に掛かれそうです。

 

大きな仕事と言うのは金額的なものであれば嬉しいのですが、そうではなく、私の憧れの人からの仕事の依頼だったのです。

まだ加工品を発送していないので検品でどうなるか判らないのですが、自分なりに一生懸命仕事をした1か月でした。

 

さて、秋になるとイベントがあるし、稲刈り等の農作業も結構あって、相変わらず忙しい日々が続きそうなのですが、相変わらず両肩は、少しでも変な方向に腕を動かせば結構な痛みを連れてきてくれる状態で、いつまでこの五十肩は続くのだろうかと思う毎日なんです。

 

で、イベント用にロッドを作りたいのですが、そう思っていた矢先に、少し前に紹介したラッピングカラーの選択用にテストラッピングしたロッドの組立を行なう必要があるのです。

などと考えていたら、ロッドのトップ部分が折れたロッドの修理依頼があり、ロッドを受け取ってみるともう1本ロッドがあり、ラッピングを全てやり替えて欲しいとの依頼なのでした。

 

と言うのことで、今月はロッドビルディング月間になりそうなのですが、イベントお用のリールも足りてなくて、9/10以降はリール加工の予定でおりましたが、どうも計画通りには行きそうにありません。

 

おっと、写真はコルクにドリル加工しているのですが、ドリル加工なんて簡単で、そんなに時間も掛からない作業だと思うのですが、それなりに考えることはありまして、ドリルで厚み12.7mmのコルクに穴加工する際に、半分の深さまでドリル加工したらコルクを裏返して、反対側から再度ドリル加工するようにしています。

片側から一気にドリル加工するとカエリが出たりすることがあり、それが原因でコルク接着時に隙間が開いてしまったりするリスクを無くすためです。

このようなほんの少しの心掛けが実は歩留まりに大きく影響することなのかもしれません。

リスクが考えられるのであればそれを低減できるであろう対策は出来るだけ取り入れていこうと思っているのです。

そんなに大幅に時間が掛かる作業でこのようにこのようにしています。

 

ドリル加工の際にコルクを両面側から加工するメリットもあるのです。

コルクには予めφ6mm程度の穴が開いているのですが、コルクの両面が平行とは限らないのです。

日本人のように細かな配慮をしながら加工しているわけではないようで、平行度が出ていなかったり、ドリル穴と端面との直角度も出ているとは限りません。

穴の直角度に関しては更に大きなドリルで穴あけするので、問題ありませんが、端面の平行度に関しては修正が必要です。

大半は問題ないのですが、10%程度の割合で問題のあるコルクが混入しているようです。

これは旋盤にチャックして回してみれば一目瞭然なので、両面をチャックして回しているので、問題があるコルクは取り換えるか、修正すれば大きな問題にならないのです。

 

そのまま使用するとどうなるかと言うと、コルクを圧着する圧力で変形して他の正常なこる子に沿って変形知れば問題ないのですが、加圧しても変形しないものがなかにはあって、そういう場合は接着剤の厚みにバラツキが出たりと、外見上の不具合になってしまうのです。

最近はコルクも高価になっているので、10個以上のコルクが無駄になると非常に大きな損失になります。

丁寧に仕事をするということは、リスクを減らし、安定した仕事を継続できるということなので、手を抜かず、いつものように丁寧にロッドビルディングを楽しもうと思っています。