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コレット

最近少し大きなマグネットを使用したMagnet Releaserを加工しています。

写真は過去Picなのですが、このマグネットリリーサーはマグネットを埋め込む部分付近にツバがついている形状でその部分の外径が一番大きいのです。

 

写真の状態からマグネットを埋め込む部分を中ぐり加工して、2重リングを通す部分をドリル加工するのですが、これらの工程は問題なく進めることができます。

 

その後全体を研磨していくのですが、この研磨の際にツバ部分の研磨の際は胴体部分を旋盤にチャックして研磨することができるので問題ないのですが、2重リングを取り付ける細い部分を研磨しようとした際に、このツバ部分があるために旋盤にチャック出来ないのです。

ツバ部分の外径は13.4mmあります。

胴体部分は11.5mmほどです。

 

Retro Rod&ReelのMagnet Releaserはとにかく美しさを売りにしているので、研磨は頑張らなくてはいけません。

 

そんな時に活躍するのがコレットです。

簡単に言えばコレットの外径はツバ部分の外径は13.4mmよりも大きく、コレットの内径は胴体部分は11.5mmほどの筒状で、一部に切り欠きを設けたものです。

 

マグネットリリーサーの胴体部分にこのコレットを装着して旋盤に取り付けるのです。

そうするとツバ部分よりもコレット外径が大きいので、問題なくチャック出来ます。

胴体部分の径が若干ばらついても、切り欠きがあるので、旋盤のチャックを締め込めばしっかりとマグネットリリーサーの胴体を保持することができます。

 

このコレットは他でも活躍します。

例えば旋盤加工で、加工径1.5mmのエンドミルを購入しようとすると、シャンク径が1/8インチ程度のものがたくさんあります。

 

私の旋盤では、4mm、6mm、8mm、10mmのコレットを使用していますが、それ以外の径のエンドミル等は固定できないのです。

1/8インチと言えば3.2mm程度です。

外径4mmの丸棒に3.2mmのドリルで穴加工して、切り欠きを設ければ簡単にコレットを作製することができ、1/8インチのエンドミルも4mmのコレットを使用して固定することができるのです。

と言うことでこのコレットを使用して綺麗に研磨したマグネットリリーサーを加工しています。

 

このような簡単なコレット加工や、治具類の加工もできるので、加工でお困りであればご相談ください。