前回、ラッピング途中までのブログを公開しておりましたが、その後エポキシコーティングを終えて、無事に完成いたしました。
ラッピングは嫌いではないのですが、毎日続くと考えると気持ちは萎えてしまうような感じですね。
1か月に2~3度程度ならいい感じだと思います。
最近のグラスロッドのラッピングのフックキーパー付近のラッピングは結構このパターンに巻くことが多いのですが、案外この巻き方も時間が掛かるのです。
巻き終わりの後には、アルコールランプでラッピング部分を軽く炙って、シルクの毛羽立ち部分を焼きます。
この時に時間を掛けすぎるとスレッド自体が焼き切れてしまうので、焼きのりの要領でサッと炙るようにすることがキモです。
エポキシコーティングは最初の1回目はスレッドに染み込ませる程度にします。
この場合はロッドモーターで回転させる必要のないほどしかエポキシをのせないので、そのままの乾燥で大丈夫です。
2回目のコーティングはロッドモーターを回しながら細い筆でエポキシをのせていきます。
薄め液で粘度を下げているので、コーティングに時間が掛かると薄め液のシンナーが揮発して、徐々に粘度が上がってくるので、コーティングはてきぱきと進めることが大事です。
2回目のエポキシ乾燥後にスレッドを引き抜いた部分やエポキシの凸部などをデザインナイフで削り落としていくのですが、今回は乾燥が足りておらず、もう1日追加乾燥しました。
乾燥後、再度エポキシをデザインナイフで削ります。
3回目のエポキシ塗布も2回目同様サクッと済ませ、乾燥させれば完成です。
冬場なので、室温を20度以上をキープするように心掛けてしっかりと硬化させます。
エポキシをコーティングするとより濃いグリーンになり、落ち着いた雰囲気になります。
トリムは赤で、3回転巻きなので細く繊細になっています。
マルチピースロッドはフェルール前後のラッピングも必要なので、
スネークガイド部分のラッピングが2か所と数えると、スネークガイドとストリッピングガイドで18か所、トップガイド、フックキーパー部で計20箇所
フェルール部が10箇所合計30箇所になります。
トリムは40箇所ぐらいになると思います。
最後にリールシートを接着して無事に完成です。
最近はカーボンロッドもグラスロッドも有名メーカーのロッドはびっくりするほど高価になっています。
実際に時給換算すればその値段でもおかしくはないのでしょうが、ここ最近の値上がりにはびっくりしてしまいます。
それらのロッドに比べれば、安価な部類になると思われる、私ブランドのグラスロッドですが、見つけた渓魚をサイトフィッシングする際にはもってこいのロッドだと思っています。
また、その柔らかさから、20cm程度の渓魚でもグリップ内まで曲がる感覚を味わうことができ、とても楽しいロッドです。
オイカワロッドとしても楽しめると思います。
Blisterリールと組み合わせて、オイカワフィッシングもお勧めです。
勿論30cmオーバーの渓魚でも渓魚の動きにロッドが追従するのでバラシにくく、ヒヤヒヤしながら笑顔になっていくロッドだと思います。
明日、発送予定です。
また明日からはバンブーロッドの方のビルディングを進めていきます。