前回フェルールの黒染めまでブログに掲載しておりました。
その後、急遽加工依頼のあったパーツの加工等で少し製作が止まっておりましたが、ようやく完成いたしました。
ラッピングは、グリーンで、トリムに赤を入れて欲しいとのご依頼でしたので。指定された部分は守りつつ、それ以外は私なりの感性でラッピングさせていただきました。
まず、ワインディングチェック代わりにゴールドのスレッドで数回巻いてから、トリムの赤を巻き、グリーンでラッピングしていきますフックキーパーのΩ型の内部の部分も隙間がないように巻き進めます。
トリムを入れて、段巻き部分はグリーンも巻き数を減らしつつ、カラーのグラデーションを付けました。
今回は2pcsロッドなのでgマルチピースのグラスロッドと比較してフェルールが少ないのでその分だけ楽な感じがします。
スレッドが細いのでそれなりの緊張感はありますが、好きな音楽でも聴きながらの作業は快適です。
また、五十肩の影響で常に肩が痛むので、ラッピングによる眼精疲労からくる肩こりも痛みに紛れて感じないようでした。
嬉しいような悲しいような....。
ラッピング終了後はシルクスレッドの毛羽立ち部分をアルコールランプでサッと炙って燃やしてしまいます。
スレッド部分にエポキシを1回目は軽く染み込ませ、2回目ははみだしがないように用心しながらコーティングします。
2回目の乾燥後、スレッドの切断部分やエポキシの凹凸部分を均一になるようデザインナイフで均します。
最終の3回目のエポキシコーティングで形状を整えます。
サインを入れて、ウレタンコーティングを行ないます。
ウレタンコーティングは粘度によって回数が変わってきます。
冬場はウレタンの粘度が高く、薄め液が多くなるので、薄くコーティングされるので、回数が増えます。
回数が増えるけど、コーティングの硬化には時間が掛かるので、なかなか思うように進みませんが、ここで焦ってもいい事はありません。
知ったりとコーティングの硬化をまって、次の作業を行うようにします。
コーティング完了後にリールシート金具の黒染め、フィラーの接着を行ない完成です。
無事に完成と思いきや、ロッドソックスがなくて、慌てて布屋さんに行き、ロッドケース用の布を購入し、急いでミシン掛けを行ない、無事に完成です。
ロッドケースに入れて、しっかりと梱包して、無事に発送完了です。
もう少し短納期で進められたらとの思いは常にありますが、硬化時間を待つ間には他の仕事が出来ますし、急ぐあまりにミスを犯しても意味がありません。
この歳になってくると、ミスなく、丁寧に進めるやり方の方が良いのかもしれませんね。
使用材料を変更すると、硬化時間などを把握するために結構な時間が必要ですし、経時変化に関する情報もないのでなかなか変更しづらいのです。
今あるプロセスは変更せずに効率的な進め方を考えるほうが良いのかもしれません。
続けてロッドづくりしたいのですが、イベント用にリールを作製する時期になってしまいました。
急いでリールを作りたいと思います。Goodsも作らないといけませんので!