
2025年3月2日は天川漁協管轄の解禁日です。
昔は有給取得で解禁日に出向いていましたが、最近は多忙なことと水温が低い事を理由に解禁日に出向く事はなくなりました。
相変わらずフライリールの修理が多くそれに結構な時間を費やしているので本業がままならない状況になってきています。
少し仕事のやり方を見直す時期に来ているのではないかと考えており、2025年4月より、フライリールの修理に関する内容を大きく変更しようと考えています。
約100台/年の修理では週に2台のペースで修理を行っている感じで、1日/週は修理に費やされている状況です。
それは一旦置いておいて、レムコや、A.T.Hリールの巻き方向変更の依頼が結構あるんです。ワンウェイクラッチを抜いて方向を入れ替えれば巻き方向変更できるのですが、リールの中にはワンウェイクラッチを抜き取るため、ワンウェイクラッチの外径部分を加圧して抜くのですが、その開口部がワンウェイクラッチの内径と同程度の開口部でワンウェイクラッチの外径部を加圧できない構造のリールも存在しています。
ワンウェイクラッチを加圧できるサイズまでパーツの一部を加工してやれば何とかできるだろうとは思っていたのですが、これでもし失敗してこのパーツを破損させてしまったら非常にまずいので、なかなか加工する勇気が出なかったのです。

ワンウェイクラッチを収納しているパーツを加工することが出来れば、強引にワンウェイクラッチを抜いて失敗しても何とかなります。
と言うよりも、加工したパーツにワンウェイクラッチを入れ込んで、巻き方向変更用パーツとして売り出した方が良いような気がしています。
各部分の採寸を行ない、図面を作成し、加工してみました。
ワンウェイクラッチを収納する部分の加工精度やギヤが収まる部分の加工精度が必要なので、気を抜けない加工ではありますが、何とか形になりました。
スプールについている突起部をに対して切り欠き部を加工しないといけないのですが、この加工も問題なく加工できました。
このパーツはワンウェイクラッチを加圧できるように開口部径を大きく設定しています。
と言うことで、現在注文中のワンウェイクラッチが到着次第圧入して確認できる状態になっています。
また、替えスプールも欲しいとの要望もあるので、スプールに関しても一度加工にトライしてみたいです。
まあ、そこまでやったら、A.T.Hリールの新商品のようなリールをデザインして販売出来るような気がしてしまうのですが......。
いずれにしても、修理してくれるメーカー自体が無くなって曽於待ったリール達の修理は続けていく必要がありますが、今までのようなコマーシャル活動の一環として安価に修理を請け負っていては、本業を圧迫する事態になっているので、修理台数の制限、修理単価の見直し、等々を含めて今後どのように進めていくかを考えていく必要があると思っています。
確かに今までのやり方では、1日/週の修理時間で1万円以下の修理代金でした。1日8時間を想定すると時給1250円です。
この修理だけで生計を立てようとした場合、生活が成り立たないことをご理解いただき、今後の修理料金体系の大幅な見直しに是非ご協力をお願いいたします。
修理を受け付けない状態にならないようにしたいと思っています。