
Wychwoodリール2/3は重量50gと市販のリールの中では世界最軽量ではないかと思います。
Heritage Clubが取り扱っているこのリールはバーストックのアルミニウムからCNC加工によって削り出し、アルマイト加工されたリールです。
(写真はホームページより借用しております)
50gと言えば卵1個分 軽量のカーボンロッドで軽快に釣り上がるのにもってこいです。
軽量であること=負荷が少ない事 これは疲れないリールなのです。
ただ一つ残念なのはこの平べったいハンドルノブなのです。
咄嗟に回しにくいのもあるのですが、折角のリールのデザインを阻害しているように感じてしまいます。
このノブが気に入らないということで偶にノブを交換して欲しいという依頼があるのですが
このノブはスプールのR面に沿ったベースにノブが固定された構造で、ノブを作り直す際にはこのR面に沿ったベースを作る必要があるのです。

ノブの位置、スプールのR寸法、ベースサイズ等々を考えて、図面を引いてスプールのR形状と同じRでベースを加工しました。
このベースを薄くスライスして、スプールに取り付けて、このベースに対してノブを取り付けていくようにしました。
加工はバイスにステージに対して平行に材料を挟み込んで、スプールのR寸法と同一Rでエンドミルを回転させR加工を行なうようにしました。
オフセット(R中心と材料との位置関係)がズレるとノブが斜めに取りついてしまうので、計測した数値を信じて加工を行ないました。
ちなみにこのベースはφ10mmで加工を行なっています。

ベースさえ加工できればあとは普段のノブの加工と同じなので難しさはありません。
今回BLACKとSILVERのリールでの加工依頼でした。
SILVERは鹿角で加工して欲しいとのことでしたので、オールドハーディーのようなシェイプにしております。
随分雰囲気が変わったように思いませんか?
私にとっては簡単な加工ではありませんでしたが、何とか加工できました。