
HARDY THE L.R.H ラッチカバーの3スクリュー、細めのセンターシャフト
先日リールフットの加工でブログに投稿させてい頂きましたが、実は続きがあります。
リールフットの取り付け付近のフレームのリブ部分にクラックが入っております。
リールを落としたか、コケちゃったかどちらかだと思うのですが、鋳造品は脆いのであっけなく割れてしまいます。
さて、このクラックの部分にカバーを付けて欲しいとのことで、ご依頼はパイプ状のカバーとのリクエストでした。
パイプはクラック部分からパイプを通せればよいのですが、それも出来ないのでフレームの外径部分を覆うような形状のカバーにしようと考えました。
考えたのはいいのですが、どのように加工していこうかと悩みました。
取り敢えず0.5mmの板厚に真鍮板を切り出して、バイスに挟んで曲げてみました。
厚みがないので簡単に曲がるのですが、フレームとスプール間のスペースがほとんどないので、0.5mmの板厚ではスプールと干渉してしまうのです。
干渉部分をヤスリで削って、リューターで削って何とか干渉しないように削り取りました。
プラスチックハンマーでフレームの形状に叩いて変形させて形を作っていきました。
これって板金作業なのです。
初めての板金作業なのですが、コツコツと叩いて形を作っていきます。

リムカバーは扇の形状にして欲しいとの依頼もあり、糸鋸で切り出してヤスリを掛けて、表面を研mm磨していきました。
もう一つの依頼はこのリムカバーはネジ固定して欲しいとのことでした。
カバーをリムに取り付けて、ネジ位置をマーキングし、ボール盤で0.95mmのドリル穴を加工していきます。
このドリル加工時にリム側にも同時にドリル加工を行ないネジの下穴にします。
ネジ止めする部分のリム幅は2.5mmなので、ネジはM1.2mmのネジにします。
ネジの下穴は0.95mmなので、この下穴にタップ加工を行ない、続いてカバーの穴径を少し広げてネジが通るようにしていきました。
フレームにネジで取り付けてみると、スプールがカバーと干渉します。
干渉部分を追加で削って干渉しないことを確認して、全体を研磨しました。

ひび割れ部分は隙間部分に重曹を入れ込んで瞬間接着剤で固定し、カバーをネジ止めした後に隙間部分に重曹を入れ込んで瞬間接着剤で更に固定しました。
M1.2のネジや、M1.2のタップもないので手配したのですが、M1.2のスリワリネジもなかなか探すのに苦労しました。
ということで、オーナー様の希望通りの形状で取り付けることが出来たと思っております。
板金は初めてでしたが何とかなるものですね!
リール入院から約半年かかりましたが、本日無事に退院いたしました。