
2025年5月10日、11日に愛媛県久万高原おもごふるさとの駅にて鱒Fes 2025が開催されます。
Retro Rod&Reelも出展させていただきます。
後1か月に迫っており、商品の加工を開始しているのですが、春の陽気のせいかミスをしてしまいました。
Magnet Releaserの真鍮ボディにドーナツ状のマグネットをネジ固定するためにM3.0のタップ加工をするのですが、下穴をφ3.0で開けてしまいました。
当然ながらネジはスポスポで固定できません。
1個や2個なら作り直しても良いのですが、20個ほど加工した後に気が付く始末で、どうにもなりません。
昨今の金属材料の高騰もあり、作り直さずになんとかならないかと考えておりました。
まず、ネジをM3からM4に変更できれば問題ないのですが、ドーナツ状のマグネットの中心穴径はφ3.2mm程度であり、ネジサイズの変更は無理そうです。
結局φ4.0mmのドリルで追加加工して、M5.0のタップ加工を行ないました。
このタップ穴にM5の全ネジをねじ込み接着して、そこにφ2.4mmのドリル穴加工してM3のタップ加工を行なうことにしました。
M5の全ネジをL=5mmにカットしてねじ込むのですが、旋盤にチャックして切断して、切断部をC面取りするのですが、チャックとC面取りの加工でねじ山が変形するので加工後にダイスを通してネジを復活しなければなりません。
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結構な力でねじ込まないとダイスに通すことが出来ないのでL=5mmにカットした全ネジにφ2.4のドリル加工をして、その状態でダイスに通すのですが、M3のタップで押しながらダイスに通すようにしました。
最初はダイスに通らないのでM3noタップが進みますが途中からタップの抵抗よりもダイスに抵抗の方が小さくなりダイスに通るようになります。
こうしてダイスに通りてねじ山を復活させますが、この作業を20個分繰り返すと結構な時間が過ぎていくのです。
自分のミスなので仕方ないのですが、少し緊張感が足りなかったことを反省しています。
これは春の陽気が大きく関係しているように思われますが、何とか復活させております。
写真は全ネジをねじ込んだ状態です。
この後マグネットが収まる部分をエンドミルで加工して全ネジの飛び出し部分を加工して、改めてM3タップ加工をしていきます。
マグネットの脱落防止用のネジ穴で、特に大きな負荷のかかるネジ穴ではないので、このような方法で復活させることが出来ました。
本来ならヘリサートをねじ込んでねじ山を形成できれば良いのですが、ヘリサートも案外高価だったため、手持ちの全ネジで何とか対応させました。

冒頭に紹介した鱒Fes 2025はルアーとフライの融合したイベントです。
Magnet Releaserはどちらの共通したGoodsなので、ルアーマンたちに是非とも手に取って見て、購入していただきたいGoodsなのです。
鹿角は数セットで残りはウッドやBi-Metalなどにしようと思っています。
トランプ関税の影響がすぐにフライ業界にも反映されてきそうな今日この頃ですが、報復関税などが適用されれば海外のロッド、リールは円安の影響での大幅値上げ相まって高級品となり手が出ない価格になってしまいそうです。
個人的には海外のお客さんの買い控えが起きそうです。
反面、国内需要は高まってくるのかもしれません。
いずれにしてもおかれている環境を自ら変えることができない以上、この流れにうまくナチュラルドリフトしていくしかないのです。
日本の皆さんへ良いものを国内で作り続けていくほかありません。
もっとに日本製を見直しましょう。